個別分析 ビジネスブレイン太田昭和
【解説】
ビジネスブレイン太田昭和は会計情報システムのコンサル、開発を行っています。
顧客にコンサルを行い、自社や他社で開発した会計パッケージソフトをカスタマイズしてソリューションとして提供します。
会計ソフトだけではなく、製造業向けのITソリューションも提供しています。
Siだけではなく、BPOも行っています。いわゆる業務のアウトソーシングです。
これもSIerとしては行っている企業が多いので特段特徴があるわけではないです。
また、近年では海外進出をしています。シンガポールやベトナムに支店を設置しており、BPO事業を取り組んでいます。
新規事業として、AIアナリスティック研究所の設立とロボティクス事業を開始しています。ロボティクスといってもRPAという業務自動化や生産性向上を目的としたソリューションなので、あまり期待は出来ないかもしれません。会計の方では消費税の軽減税率対応ソリューション等の提供も準備しており、中長期では需要に対する期待も少しあります。
ここまで書いていて、ご理解されたかもしれませんが、普通のコンサル色が強いシステム会社です。
2chの就職ランキング コンサル編の下位に登場する程度のそれなりにネームバリューはあります。(同じランクにフューチャーやシンプレクス、山田コンサルがいました)

2015年に東証1部に昇格しています。
【指標&業績】
株価 1027円
予想PER 9.6倍 PBR 0,82倍 配当利回り3.41% ROE10% 優待利回り1.9%(長期) ROE6.5
情報通信セクタのSI企業における市場平均はPER15倍程度ですので予想が達成できればかなりの割安と考えられます。競合はシグマクシスPER32倍(時価総額200億)、フューチャーPER15倍(時価総額400億)
指標面からは割安と言えます。前期、BPO事業の一部(BOS)が先行投資や不採算案件、人件費高騰などの影響があり赤字転落したこともあり大幅減益となりました。今期は赤字事業が黒字転換することで、大幅な増益を予想しています。
利益は安定していませんが、受注と売上は安定しています。生産性向上施策や注力すべきセグメントにリソース集約を図るなどすれば改善しそうに思います。転職口コミを見る限り、儲かることはなんでもやります的な日系のコンサルにありがちな内容が記載されているので、道は険しいように思います。
株価は現状調整しており、本決算後に大幅高した際の窓を埋めるような推移となっています。

【投資に対するファクター】
■プラス
・会計分野に関するコンサル/システム開発が主力であり、受注状況も堅調
・AIやロボティクス分野に進出
・アウトソーシングが主力であり、好況時には恩恵有り
・海外支店(シンガポール)を持ち、海外向けのBPOにも注力
・現金41億+有価証券15億保有(時価総額の70%)
・会社側がROEを経営指標と認識しており、一定の還元意欲がある。
・最新の四季報では 2019年 EPS122
→現在の株価でPER8倍
■マイナス
・会計ソフトは他社の卸や改造が多い
→SI主体のため、営業利益率が低い。
・ストックビジネス比率が低く、フロービジネス比率が高い。
・業績が受注動向に左右
・2017年は不採算案件を抱えており、業績に悪材料
→現状、悪材料は出尽くしの様子
・人的コスト増
→コンサル他社に比べて給与水準が低く、利益圧迫要因になる可能性あり
・財務は悪化傾向 現金 50億→40億
→有価証券、売掛金の増加、子会社株取得、成長投資
・不況に弱い
・営業利益率3.0%
→SIにしては低すぎる。
6%まで改善出来るとEPSは倍になる
(フューチャー10%、シグマクシス8%と考えると達成可能性はある)
■総評
・高配当にありがちな、業績停滞懸念も昨年実績で悪材料出尽くしとなれば良さそう。
・成長が続くのであれば増配も期待できる。(2013年:15円→2017年:35円と5割以上アップ)
・M&Aや提携に積極的な姿勢からも、将来の成長に対する投資も積極的。
・表面上のカタリストが不足しており、短期での株価のアップサイドは期待しにくい
プラス要因とマイナス要因を加味しても業績が堅調であれば、今の株価は割安であり、長期保有には向いていそう。市場全体の割高感からするに利回り5%、PBRは魅力的にみえる。ただし、予想を達成すればの話。
過去に下方修正した経緯やコンサル系の会社は努力目標を掲げる傾向にあり、悪材料が出ればシナリオは崩れる。
退屈な投資かもしれないが、腰を据えて放置すれば増配傾向も考えると長期投資で負けにくいと思いました。
利益水準は過去の不安定さを加味すると、今期EPS100、来期EPS110程度達成すれば御の字ではないでしょうか。
潜在的な材料があるので、それがカタリストになるとするなら来期EPS110でPER14倍程度は評価されるのではないでしょうか。
以上より、個人的な見解ではありますが
目標株価は1540円とします。
投資をされる際の一助になれば幸いです。
ビジネスブレイン太田昭和は会計情報システムのコンサル、開発を行っています。
顧客にコンサルを行い、自社や他社で開発した会計パッケージソフトをカスタマイズしてソリューションとして提供します。
会計ソフトだけではなく、製造業向けのITソリューションも提供しています。
Siだけではなく、BPOも行っています。いわゆる業務のアウトソーシングです。
これもSIerとしては行っている企業が多いので特段特徴があるわけではないです。
また、近年では海外進出をしています。シンガポールやベトナムに支店を設置しており、BPO事業を取り組んでいます。
新規事業として、AIアナリスティック研究所の設立とロボティクス事業を開始しています。ロボティクスといってもRPAという業務自動化や生産性向上を目的としたソリューションなので、あまり期待は出来ないかもしれません。会計の方では消費税の軽減税率対応ソリューション等の提供も準備しており、中長期では需要に対する期待も少しあります。
ここまで書いていて、ご理解されたかもしれませんが、普通のコンサル色が強いシステム会社です。
2chの就職ランキング コンサル編の下位に登場する程度のそれなりにネームバリューはあります。(同じランクにフューチャーやシンプレクス、山田コンサルがいました)

2015年に東証1部に昇格しています。
【指標&業績】
株価 1027円
予想PER 9.6倍 PBR 0,82倍 配当利回り3.41% ROE10% 優待利回り1.9%(長期) ROE6.5
情報通信セクタのSI企業における市場平均はPER15倍程度ですので予想が達成できればかなりの割安と考えられます。競合はシグマクシスPER32倍(時価総額200億)、フューチャーPER15倍(時価総額400億)
指標面からは割安と言えます。前期、BPO事業の一部(BOS)が先行投資や不採算案件、人件費高騰などの影響があり赤字転落したこともあり大幅減益となりました。今期は赤字事業が黒字転換することで、大幅な増益を予想しています。
利益は安定していませんが、受注と売上は安定しています。生産性向上施策や注力すべきセグメントにリソース集約を図るなどすれば改善しそうに思います。転職口コミを見る限り、儲かることはなんでもやります的な日系のコンサルにありがちな内容が記載されているので、道は険しいように思います。
株価は現状調整しており、本決算後に大幅高した際の窓を埋めるような推移となっています。

【投資に対するファクター】
■プラス
・会計分野に関するコンサル/システム開発が主力であり、受注状況も堅調
・AIやロボティクス分野に進出
・アウトソーシングが主力であり、好況時には恩恵有り
・海外支店(シンガポール)を持ち、海外向けのBPOにも注力
・現金41億+有価証券15億保有(時価総額の70%)
・会社側がROEを経営指標と認識しており、一定の還元意欲がある。
・最新の四季報では 2019年 EPS122
→現在の株価でPER8倍
■マイナス
・会計ソフトは他社の卸や改造が多い
→SI主体のため、営業利益率が低い。
・ストックビジネス比率が低く、フロービジネス比率が高い。
・業績が受注動向に左右
・2017年は不採算案件を抱えており、業績に悪材料
→現状、悪材料は出尽くしの様子
・人的コスト増
→コンサル他社に比べて給与水準が低く、利益圧迫要因になる可能性あり
・財務は悪化傾向 現金 50億→40億
→有価証券、売掛金の増加、子会社株取得、成長投資
・不況に弱い
・営業利益率3.0%
→SIにしては低すぎる。
6%まで改善出来るとEPSは倍になる
(フューチャー10%、シグマクシス8%と考えると達成可能性はある)
■総評
・高配当にありがちな、業績停滞懸念も昨年実績で悪材料出尽くしとなれば良さそう。
・成長が続くのであれば増配も期待できる。(2013年:15円→2017年:35円と5割以上アップ)
・M&Aや提携に積極的な姿勢からも、将来の成長に対する投資も積極的。
・表面上のカタリストが不足しており、短期での株価のアップサイドは期待しにくい
プラス要因とマイナス要因を加味しても業績が堅調であれば、今の株価は割安であり、長期保有には向いていそう。市場全体の割高感からするに利回り5%、PBRは魅力的にみえる。ただし、予想を達成すればの話。
過去に下方修正した経緯やコンサル系の会社は努力目標を掲げる傾向にあり、悪材料が出ればシナリオは崩れる。
退屈な投資かもしれないが、腰を据えて放置すれば増配傾向も考えると長期投資で負けにくいと思いました。
利益水準は過去の不安定さを加味すると、今期EPS100、来期EPS110程度達成すれば御の字ではないでしょうか。
潜在的な材料があるので、それがカタリストになるとするなら来期EPS110でPER14倍程度は評価されるのではないでしょうか。
以上より、個人的な見解ではありますが
目標株価は1540円とします。
投資をされる際の一助になれば幸いです。