個別分析 協立エアテック

【解説】
協立エアテックは中堅の空調機器メーカーです。吹出口/吸込口やダンパーに強みを持っており、空調機器全般を扱っています。
個人向けには24時間換気システムなどを手がけています。機器の販売がメインですのでフロー要素が強いです。メンテナンスも少しは手掛けていますが軽微です。

以下、購入に際して考察したプラス面とマイナス面です。

◎プラス
・新工場稼働
(新工場は新聞記事によると12億。有価証券報告書に記載されている既存工場データを全て併せても新工場の額には及ばないほどの高額投資)
・新工場は中京地区に建設予定、従来の福岡からの輸送コストを圧縮出来る。
・内部留保は多く、有利子負債も低い(現金23億)
・市況はまずまず良好
 -2018年都心オフィス大量供給による需要は増えそう
 -既存築古オフィスのリフォーム需要は増えそう
 -ビルメンテナンスは好調(三機サービス、東テク)
・四季報では来期20%増予想
(ただし、昨年もプラス予想でしたが、大幅減益だったので信頼感は微妙)
・エアダンパーについてはトップシェア
・戸建て住宅向けの取扱もあるため
 知名度向上に向けた本則市場への移行思惑
・一部アジアにも輸出しており、東南アジア向けは拡大が期待出来る。
・フロービジネスであるが、経年劣化した製品の交換需要等あるので
 現状の受注は期ごとの浮き沈みはあるものの、安定的に推移。
・メンテナンス部門もあり、ストック要素も僅かにある。

▲マイナス
・足元の業績は悪い
・新工場の費用捻出が不透明(内部留保から捻出?)
・保守的な見込みを出す(今期の見込みは変えていない)
・短信に受注残等の諸データが記載無く、業績に対する判断がし難い。
・2015年に創業家に相続税費用を貸し付けたが、貸し倒れが発生
 →機関投資家や個人投資家からの信用、信頼失墜
・大手の競合他社が強力(ダイキンやコロナ、大手家電メーカ)
・不透明な株主還元姿勢(3期前は35%、2期前、前期、今期は20%)
・長期的には業績が不動産市況と連動する。
・アルミ価格の影響を受ける。
・中国に子会社があり、為替の影響(元安元高)を受ける
・人件費、材料費高騰懸念あり
・既存製品の買い替え需要が無くなると、在庫が増え、一気に業績が悪化する懸念あり

【指標など】
per6.0倍 pbr0.58倍 利回り3.31%
自己資本比率49.8% 有利子負債倍率0.36

※perは会社予想ベース

2/10に決算を発表しており、前期はEPS92円で着地しており、来期はEPS100円予想です。表面上、来期予想は営業益+18.9%、最終益+9.6%となっており前期の減益決算からの逆転となっています。
それでも四季報予想はEPS110円であり、それから比べるとマイナスですのでイメージは良くないですが、既にPER6倍と異常な割安水準ですので、悪くないと思います。ただ継続的に成長するかと言われると疑問は残ります。

【目標株価など】
目標株価:800円(約+30%)

指数が高い状況ですので、今の株価は割安感があると思います。今期予想EPSが100円ですので、PER8倍で800円ですので個人的にはこのへんが適正価格と考えます。

不人気業種でPER10~15倍の企業であれば購入する気はありませんがPER6倍、PBR0.5倍の水準では懸念やリスクより割安感の方がウェートが高いと感じています。現状、金属セクタで一番の割安銘柄です。B/Sをみると人件費が地味に上がっているのが気になります。

正直、この手の業績不安な割安株で大きな利益を得られたことは無いので自信はあまり無いです。(好業績なのに何故か割安放置されている銘柄なら好成績おさめてるんですけど…)とゆうわけで中立です。
懸念が多すぎるので、バリュートラップなのかもしれません。これらを考慮して、購入後、決算前にロットを小さく変更しています。決算後もPTSで610円の売り板が出ていたので市場の期待には届いていないのかもしれません。それでも見直されるような場面があれば是正余地が大きいので、一定の魅力もあるかもしれません。
不動産銘柄を買うような気持ちで買うのが良いかもしれませんね。

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ミドル投資

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通信系SI勤めのSEで、PMをやっています。投資歴5年ですが年利3%ほどしか計上できていません。立会外分売やIPOと割安株で年利5%確保を目指します。当ブログはリンクフリーです。

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