個別分析 竹本容器

【解説】
竹本容器は化粧品や食品などのプラスチックボトル等を作っています。1953年創業の老舗企業であり、決して派手な事業内容華には見えませんが身の丈にあった堅実な経営をされています。

メーカからの受注生産だけではなく、様々なプラ容器を手掛けてきた経験から提案型営業も行っています。金型を既に2,998型保有しており、当社の武器にもなっています。中長期では更に研究開発をすすめ、金型を増やしていく予定です。参入障壁は低いですが、個性的なボトルなど付加価値の高い商品を製品化し、量産することで収益性を高めています。

プラ容器特化の事業であり、中国には生産工場もあります。国内外と取引がありますので、為替の影響を受けます。特に中国向けの比重が多く、円元レートに左右されます。今年は元高に推移していますので、中国での利益が落ちています。足元ではやや元安に推移していますでしょうか。また、プラスチックの原料であるナフサの価格に影響を受けます。今は原油安によりナフサ安となっていますが、足元でナフサ価格も上昇しています。コストが上がる可能性がありそうです。(石化主体のメーカーはどこも一様にナフサの影響を受けます)

化粧品やトイレタリー用品は中国でも好調で、容器需要は旺盛のようです。日本においても生活用品の需要は一定数あり、大ヒットは無いものの大きく落ち込むようなことは考え難いです。

直近、国内では岡山に総投資額14億円を掛けて工場を建設していました。こちらの工場が11月から稼働し始めたようです。こちらが来期は寄与します。2023年には第2期工事も予定しており、総額30億になるそうです。

2016年度はタイやインドに子会社を設立しており、2017年にはインドに工場を建設予定です。アジアへの積極的な拡大姿勢が伺えます。

【業績など】

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四半期ごとに上下はしているものの、安定的に売上高は微増、利益は期毎に減少傾向にありますが、昨年よりは高い水準で推移しています。

懸念は巨額投資が控えていることでしょうか。利益余剰金46億、有利子負債倍率0.6倍ですので、直近は問題無さそうですが、インド工場建設や国内工場の拡大費用捻出のためのファイナンスリスクはあるかもしれません。ただ、化粧品やトイレタリー用品は新興国にて需要はあると思います。拡大成長に向けて一時的に利益水準は減少する可能性もありますが、それをこなせば大きなリターンを得る可能性があると思います。

【指標など】
PER12.5倍 PBR1.86倍 配当利回り1.64% 自己資本比率46%


東証2部の化学メーカとしては標準的です。8月ごろに立会外分売と優待新設を行っており、その頃の株価は1700円でしたが、東証1部昇格期待で上昇し、11月ごろには2200円まで買われていました。現状、未だに昇格しないことから利益確定売りに押され、1820円程度まで押しています。東証2部指数が2016/8月に比べ現在は+23%の水準で、竹本は調整して+7%程度ですから幾分かは割安感があるようにみえます。配当性向は2割、株主優待でお菓子が頂けます。

【総評】
以前、立会外分売を実施した際に購入していましたが、すぐに売却していました。株価は調整していますが改めて、ファンダメンタルズを確認すると、事業的な展望も変わらず良好のように見えます。私は若干フライング気味で購入していますが、元来当社は保守的な見通しをたてる会社のため、従来通りの保守的+設備費用で弱気な見通しを立てた場合には暴落が待っていると思います。本決算を見てからでも間に合う気もしますが、株式分割や東証1部昇格などの材料が出てくると一変する可能性もあります。東証1部昇格はあまり期待していませんが、当社のような化学メーカは東証1部昇格で投信や機関投資家に買われるケースが多いのも事実で、カタリストになると思います。

以上より、来期10%成長のEPS160円、PER16倍の水準である2500円を中期目標株価として考えています。中長期でみていきたいですね。

シクリカルでありながらディフェンシブな側面もあり、事業の手堅さも広く知れ渡っており、多くの個人投資家が保有しています。いまさら竹本?と言われそうですが、頭の整理のために調べて書いています。本音はもう少し安く買いたいところでしたが、下値は堅いような気もします。

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プロフィール

とす

とす
通信系SI勤めの30代のSEで、PMをやっています。保有株は友達を合言葉に企業と共に自分も資産も成長するそんな投資が好きです。同業他社など、地の利を活かせる企業に投資します。当ブログはリンクフリーです。

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