【決算レビュー】アイドマMC FY18本決算

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アイドマMCの2019年本決算が発表されました
過去の分析記事はこちら

私のカスみたいな所感より、高尚で有益な、まるのんさんのブログを確認された方が良いとは思いますが、昨年も記載していたので、内容を見ていきます。

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下段が昨年の本決算、上段が本年の本決算になります。

3Qで下方修正した内容に対して営業利益ベースで20百万、経常利益ベースでは40百万上振れて着地しました。当社は前期、前前期と4Qの利益が弱い傾向もあり、3Q時点では進捗が72%でしたので、普通に考えると上振れは不可能に近い状況でした。当初予想は営業利益10億でしたので、終わってみると期初予想に対して6%マイナス程度で落ち着きました。以前に地味に買収したニューフォリア社について売上の分析をしていて、社員一人あたりの売上がアイドマ本体に比べてかなり少なく、営業利益に対する寄与は低いと見積もっていたので、寄与云々の真相は解りませんがリカバリ出来ることは、事前には全く解りませんでした。

当社はバローとライフの割合が高く、ドラッグストアやスーパーマーケットの販促がメインです。顧客の業界で特に激しい競争が起こり始めた昨今では、中々成長していくシナリオが想像しにくくなりました。昨年の上期はドラッグストアが絶好調でしたが下期にかけて過当競争が進みやや失速したこと、高ROEな銘柄であることからも、特に業績の成長性に評価の軸があり、市場の軟調もありますが、2Q以降は選好されない状況に陥って残念な株価で推移していました。簡単に言うと含み損に耐えていたということです…

PLをみると、売り上げは前期比-22百万円、原価は微小ながら前期比ほぼ変化なし、販管費は-1%と、昨今は人件費高騰が叫ばれる中、利益を上げるために努力された痕が見えてきます…。このような状況は長くは続かないと思うので、今期の売上の状況には注意が必要と考えます。

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上記はキャッシュフローの状況です。上段は今期、下段は前期です。今期は2社のM&Aを実施していますが、投資キャッシュフローの大幅増にはなっていないこと、昨年は現金を30億保有していましたが、現状の現金は27億程度保有していることを考えると、利益の状況はみえませんがそこまでインパクトのある買い物には見えません(BSに記載ありました、6億でお買い上げという事でした)まだ充分安全圏であり、更なるM&Aの余力も残っているように見えます。時価総額70憶円で、高い収益性、キャッシュリッチなのがとても気に入っています。

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次年度の見通しは営業利益+11%と、前期と比較して二桁以上の増益を見込んでいます。前期に減損処理のあったキャッシュバックアプリの清算も完了したこと、買収した2社のフル寄与で幾分かは増益基調になると予想はしていましたが、想像以上に強気なV字回復路線の予想になっています

【指標など】
PER9.6倍、PBR1.79倍、配当利回り3.53%、予想ROE18%、実績ROE16.8%

予想ベースのPerは10倍以下まで落ちており、配当利回りは3.5%と妙味ある水準になっています。昨年の本決算時は680円ぐらい東証一部昇格時は700円ぐらいだったので、その程度までは戻って欲しいとの願いは素直にあります(笑)

私は大幅減益や下方修正も乗り越え、ニューフォリア社のデジタルサイネージとアイドマの販促によるシナジーによる、業績成長にBETしていますので、決算書に記載のある通り、従前にはなかった販売促進手法の事業展開に期待しています

客観的にみても、同じような指標の割安成長高配当銘柄の中では、事業の堅調さが確認出来れば、一変して有望に見えますね。



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プロトコーポレーション 19/1Q決算

先週になりますが、プロトコーポレーションの1Qが発表されました。
せっかくなので、所感などを綴っておきます

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週次やツイートでも触れた通り、数字に関しては、対会社比でもかなり良い印象です。初めに断っておきますが、私は営業利益が会社の稼ぐ力を示すと常々考えているため、営業利益の話を中心に書いています。

1Q決算は経常利益に関して、デリバティブ特益1.1億が追加されているため表面上よく見えています。本業の営業利益は前期比12%増益と堅調な内容ですが、0.4億はのれん減少分なので、事業の実力としては8%増益ほどになります。これでも充分良い内容です。過去5年分の1Qデータを比較しましたところ、2014年の12.57億を上回り、過去5年では最高でした。QonQでは少し良かったねー程度ですが、会社計画は8.3億であり、会社計画比52%増益という水準で、当初計画を大きく上回っている様子が伺えます。

1Q営業利益計画8.3億円を考慮すると、会社の上半期予想は17.3億のため、2Q計画は9億円となる。ここ数期はタイヤワールド館の不振もあり、ここ数年2Qは軟調であったが、本来は季節性が無い事業のため順調にいけば上半期で21億を稼ぐことになる。下半期の営業利益予想は24億となっているため、概ね通期で45億は狙えることになる。
これは単純に会社計画に当てはめているだけであり、1Qに何らかの事業で利益の前倒しが発生している場合は、机上の空論で終わるでしょう。営業利益45億となると、計画41億に対して10%増益となるため、EPS147円程度でしょうか。この数字は2017年の下方修正前の数字と変わりませんので、順調なら全然ありえる数字かもしれません。

上記は最良のシナリオだろうけど、躓いても、1Q貯金を考慮すると今期予想の達成確度は上がりましたね。懸念はタイヤですかね。
猛暑の次の冬は暖冬になることが多いとのことで、昨年が厳冬であったことを考えると、反動があるかもしれません…。ただ、今年の夏はラニーニャ現象により、猛暑になりましたが、既にエルニーニョ現象が発生しつつあるとの観測もあり、エルニーニョがでるなら冬も寒い訳で、昨年と同等のタイヤ需要になるかも。このような内容は現時点では予想の域を出ないので、あまり考えないことにします。

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上半期は会社側が減益予想としているのは、2017年7月にタイヤの値上げを実施しており、オートウェイとタイヤワールド館で昨年発生したタイヤ値上げ前の駆け込み特需による、反動が出ているため。この2社については利益が落ち込んでいるが、プロト本体の利益伸長で吸収できたようです。プロトリオスやキングスオートも好調でした。

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グーピットは有料工場が4Qに比べて微増であったものの鈍化しており、有料工場増加に関する伸長は一服しているようにも見えます。2017/4Qに無料が激増、2018/4Qに有料が激増していることを加味すると、4Qの一過性の営業重点施策が発動しているだけ?とも捉えられます。

上部で通期営業利益45億という仮説をたてましたが、この好調が2~4Qも続くのであれば会社計画営業利益32億に対しても10%増益の35億程度は狙えるとなると、通期48億となります。こうなるとEPS155円越えも狙えそうですが、いつも煮え湯を飲まされ続けてきた下方修正常連会社ですので、過度な期待は禁物でしょう。皮算用過ぎて、頭おかしい人みたいですが、いずれにしても、貯金が出来たことは事実な訳で、2Q以降も楽しみです。

好調なので、株価が軟調に推移するようなら、追加しても良い気がしますね
(私は既に十分買っていますが・・・。)

個別分析 プロトコーポレーション 

今更、私が分析記事を書くのも烏滸がましい気がしますが、備忘録として記載します
【事業内容など】
プロトコーポレーションは中古車情報誌グーを中心としたプラットフォームビジネスを展開する企業です。
近年、本業で生まれるキャッシュを元にM&Aを積極的に推し進め、幅広い領域に事業展開しています。
本来、各々の事業がシナジーを生み出すことで成長するはずですが、苦戦している領域も多い印象です

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グー新車:各メーカーが販売する新車に関するサイト
データラインセールスガイド:新車ディーラー向け営業支援ツール
データラインプロ:法人向け中古車データ検索システム
データライン査定:ペーパーレスの次世代査定ツール
グーネット:中古車販売情報サイト
ID車両:グーで展開する車両に関して、車両状態評価書付の中古車を集約し紹介
オートウェイ:台湾(NANKANG)・インドネシア(ATR)・米国(HIFLY・生産工場中国)・ドバイ(GEETEX・生産工場中国)・シンガポール(RADAR)に在るメーカーからタイヤとオリジナルホイールを輸入しインターネット販売
タイヤワールド館ベスト:タイヤとアルミホイールの専門店、ECサイトからの通販も実施
グーピット:全国の自動車整備工場を検索
プロトリオス:自動車の修理・部品に関する情報誌出版や関連ソフトウェアの開発・販売
グー車検:車検サイトを通じて、全国統一価格で車検が受けられるサービス
グー買取:車買取・中古車査定サイト
キングスオート:中古自動車輸出

その他、リサイクルショップの比較サイトや資格取得サイト、介護事業のプロトメディカルケアなども展開しています
これを見る限り、手堅く成長しそうな事業が記載されていますが、多くは苦戦しています。

海外事業は台湾やマレーシア、中古車輸出のキングスオートは赤字、プロトリオスは売上高が減少と厳しい環境の事業とグーピット、グー車検など、成長ドライバーになりそうな好採算な事業が混在しています。
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特にグーピットは昨年から好調で、前4Qでは提携する有料工場の掲載数が大幅に増加しています。
この事業にリソースをシフトさせ、注力しているとのことで、今期も期待しています。
この事業は町の閑古鳥が鳴いている整備工場と安く整備したいユーザをマッチングさせる事業であり、潜在的なニーズもありそうなので、認知度が広まれば広まるほど、無料工場の有料化や全体の総数の底上げが期待出来ます

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上記の成長ドライバに加えて、昨年タイヤワールド館の減損を行ったことで、償却費が年間2億円少なくなります。
これにより、昨年と同じような業績でも利益が出やすくなっています。

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私がプロトに拘っている理由の一つに、経営陣が売上拡大の施策から利益拡大の施策に切り替えていることです。
売上に関しては積極的なM&Aや新規事業の拡大で+10%程度で推移しており、拡大路線を取ってきましたが、ここにきてようやく利益にシフトしていくとのこと。ここが一番難しいところではありますが、これだけ売上が上がっていますので、不採算事業の縮小撤退、成長事業の拡大と、断捨離を進めることで利益を確保していける可能性はあるかもと考えています。

【指標など】
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予想PER10.2倍、PBR1.06倍、配当利回り3.6%

今期10%増益でPER10倍、PBR1倍、配当利回り3.6%と、明らかに会社予想を市場は信じていません。
毎年のように下方修正していて、多くの投資家の期待を裏切ってきたので、信頼が無いのも理解出来ます。
WEBプラットフォームビジネスと中古自動車データとのことで、株探の比較ではマークラインズや手間いらずが競合に挙げられています。これらはPER50倍とかで推移している反面、利益も20%増のような驚異的に伸びているので、比較対象にしにくいところはありますが、WEBプラットフォームビジネスで今現在は半信半疑ですが成長企業となれば、PER20倍程度は評価されても良いと思います。と、いうようなことを多くの先人も考え、投資し、裏切られ続けたのかもしれませんね。

これから、どのように推移するか興味津々です。

アイドマMC 2018年本決算

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アイドマMCの2018年本決算が発表されました
過去の分析記事はこちら

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順調そのものですね。2Q時点で未達懸念も台頭していましたが、3Q時点で取り戻し、終わってみれば前年比10%近い増益でした。主要顧客である、GMSのバローやライフ、ドラッグストアのコスモス薬品や薬王堂が好調で、顧客と共に成長している印象を受けます。売上は前年比13%増に対して、決算書を見る限り、前年比で原価は20%増、販管費および一般管理費が1%増に留まっており、11%の増益となっています。会社計画に対しても営業利益ベースで4%増と、ポジティブにみえます。私は5~10%成長と捉えていたので、予想以上の数字と考えています。サービス業らしく、緩やかに堅実に成長していますが、事業的に爆発的な成長は望め無いと思います。

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次年度の見通しも9%成長と、二桁近い成長を見込んでおり、盤石です。47~49程度を予想していたので、若干上振れでした。

【指標など】
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予想ベースのPerは13倍台まで落ちており、増配で配当利回りは2.7%と妙味ある水準まできており、割安成長高ROE高配当と捉えても良いと思います。PER15倍として750円なので、このくらいまでは時間をかけて上昇していく可能性はあります。


基本的にポジティブですが、高還元をしている現状、今後の成長に向けた投資を行うのが難しいのかなーとも考えたりします。
小売りだけでは成長余地が限られてくるなか、食品メーカーを巻き込んだキャッシュバックアプリを1年前に始めていますが、未だにダウンロード数やレビュー数や商品数を見る限り、ビジネスとして成立しているとも思えないので、将来に対しては期待しにいくいです。今後、キャッシュレスとしてQRコード支払いが進んでいくので、レシートから情報を集めるより効率的ですし、支払い時の割引などで進んでいくのかなーとも思います。既存事業とのシナジーのある新ビジネスなどあれば面白いのですけど、今後発表される決算資料などをもとに検討していこうと思います

株主総会 ティーガイア

2017/6/21にティーガイアの株主総会に行ってきました。

ティーガイアは携帯やスマホのショップを運営しています。街にあるドコモショップやAUショップの運営です。他にもMVNO向け事業や、決済事業(pin)、フレッツ光卸(TG光)の展開、法人向け販売事業を手掛けています

気になっていたのは携帯電話やスマホ市場が既に飽和状態にあること。既に国内では伸長余地などないことは素人の目からも明らかですので、今後の成長戦略に興味を持っていました。総会の質問に加え、私が役員に伺った内容等も併せて記載しています。(内容は私が解釈して、まとめている点もあり間違っている箇所もあるかもしれません。ご了承ください)

質問1 国内のスマホ事業は飽和状態であると考える。買い替え需要などは限定的と考えるが、中長期で成長していくための戦略を教えて欲しい。

カスタマ向けのチャネルがあることが当社の強味である。スマホ販売の周辺を拡充させる。保険や不動産、光ファイバなど、多種多様な商材をクロスセルし、将来の成長に繋げたい。中長期でのM&Aについても成長ドライバと認識しており、積極的に進めたいと考えている。また、当社は人材が武器であるため、研修などを通じ育成の強化に努める

質問2 人材が武器というのは理解した。他社へのアウトソーシングやBPO等は行っていかないか?(これはウィルグループを意識しました)

コールセンター企業を買収しており、BPOは既に行ってる。今後も注力していく。他社へのアウトソースは行っていないが、研修のアウトソーシングは実施している。当社の強味をセールスに生かしていく。

質問3 MVNOショップやUQなどのセカンドキャリアのショップを展開しているが、廉価の商材のため将来の利益圧迫要因になると考える。どのように考えているか?

当社はMVNOショップを展開する予定は無かったが、事業者やユーザからの要望があり展開を始めている。ARPU(一人当たりの売上)はご承知の通り低い。現在は要望を頂いていることもあり充分なフィーを得ている。今後については動向を見極めながら拡大/縮退を行っていく。

質問4 MVNOはネットでの契約がメインであり、キャリア販売代理店を通さないようなビジネスも今後予想される。これについてはどう考えるか?

ネットでの契約は一部のユーザに留まっており、今後も一定数はそのような形態はありえる。ただ、このような時代だからこそリアルへの回帰現象が始まっている。MVNOショップもその一環である。米国でも販売店回帰の現象がみられる。また、今後、事業形態が変わったとしてもネット販売のチャネルも当社は有している。市場動向を見ながらフレキシブルにリソースシフトを行いながら、成長に努める。

その他、総会では財務や株主優待、役員の意気込みに関する質問も挙がったが、事業動向にのみフォーカスしたいので割愛します

【指標】
PER11.8倍 PBR4.07倍 配当利回り2.56% 優待利回り1.5% 時価総額1700億 自己資本比率39%


参考までに指標も記載しておきました。割安で高ROE、総合利回りも良好です。

<総評>

携帯電話販売事業は成熟産業であると認識しています。当社は第一位であり、45%近いシェアを保有しています。

光通信のような、儲かることは何でもやります的な要素もありますが、業界大手の貫禄というか、ある意味ストック的な事業を有する余裕みたいなニュアンスが感じられました。今後については危機感を感じているようですし、シード期の事業もあるようで、どう育てるかが急務である点を認識されているようです。印象的だったのが「我々は2年に1回エンドユーザへ商売する機会がある。時代に合わた商材のセールスが可能である」との言葉。事業的にも周辺事業の魅力は薄いと思われがちですが、不動産代理店や保険代理店等が淘汰、M&Aされ、エンドユーザ向けの総合代理店として当社が生き残る未来も少しは想像できました。当面は業績の伸び悩む可能性があるかもしれません。超長期には代理店ビジネスの雄として生き残る可能性もあり、株価が割安になった時はぜひ買いたい企業と感じました。

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とす

とす
通信系SI勤めのSEで、PMをやっています。保有株は友達を合言葉に企業と共に自分も資産も成長するそんな投資が好きです。同業他社など、地の利を活かせる企業に投資します。当ブログはリンクフリーです。

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