【決算レビュー】東計電算 FY19_2Q決算

東計電算の2Q決算が発表されましたので、確認していきます。過去の東計電算の記事はこちら

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売上高+1.1%弱、営業利益は9.8%増益、経常利益は11.5%増益のEPS121円で着地しました。
上期予想に対して、売上4.5%、営業利益5%下振れて着地しています。当初の会社予想売上に対して利益率を掛けた程度の下ブレですね。ただ、前期比では10%増益となっており、下期でカバーできる範囲ではあります。

何より、2Q単体では最終益ベースでは最高益、営業利益単体でも14%増益をたたきだしており、1Qのやや低調な状況から多少盛り返していることも伺えます。

営業利益率については昨年上半期の営業利益率14.2%から15.6%に改善していますし、期初計画達成に向けて下期で営業利益16.8億を稼げば良いのですから、下期偏重を考慮するとそれほど悪い状況ではありません。

PLを確認すると、微増収で原価抑が効いて、増益となっており、1Qに比べると改善傾向にあります。いつも通り、売上が物足りない状況と言えます。経常利益については投資有価証券の配当で+218百万、投資有価証券の売却損益は-20百万が計上されましたが、経常利益ベースでは2億積み上げて+11.5%増益となっています。

東計電算は保有している投資有価証券が確認が必要なほど高額になっているので、確認します。

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投資有価証券の含み益は29.4億円に増加しています。前回の1Q時は28.2億でしたので含み益は1.2億の増加です(昨年本決算時には18.9億円で、昨年3Qの含み益は過去最高の32億でした)投資有価証券は1Qでは145.6億、2Qでは156.0億と10億ほど増加しており、6月下旬の状況では指数が下げている中でも堅く運用出来ているようにみえます。

表面上はまずまずマシに見えます。

【指標等について】
定点観測で役に立つので指標も載せておきます
PER11.6倍、PBR1.18倍、配当利回り2.94% (※8/5時点の株価3060円)

BPSが2,590.56円と小幅に上昇しました。不人気割安株らしく、株価は全然上がりませんが、業績だけは着実に積みあがっていますし、堅く計算出来る企業という印象は変わりません。引き続き長期投資を続けます。

【決算レビュー】セゾン情報システムズ 20年1Q決算

<決算概況>
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事前予想で上半期減益予想ですが、ハルフト部門が伸長し、前期比大幅増益で着地しています。部門毎に見ていくと、以下のようになっています

Fintechプラットフォーム事業:売上5.5%減、利益11.1%減
流通ITサービス事業:売上1.1%増、利益赤字縮小
HULFT事業:売上比23.7%増、利益139%増

流通ITサービスについては、総会で伺っていた通りやや好調でしたが、フィンテック事業が落ち込んでいます。ハルフト事業が、サブスクリプション契約が伸長し、一気に利益が増えています。会社側は受注状況を考慮して減益予想としていたように考えています。

セキュリティ問題が多い昨今、セキュア通信に対する需要が高いことは想像しやすいですし、データスパイダについても既存のシステムを繋ぐツールとしてRPA等との相性も非常によく需要が高まっています。これからDataCatalog等の販売も始まりますので、地味に売上が計上されていくことに期待しています。

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部門単体では、下期偏重ではありますが、本1Qにようやく利益水準が増加したといえるでしょう。綺麗に利益が右肩上がりになっています。上記には記載していませんが、売上も堅調に推移しています。

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部門毎に内包されている売上ではありますが、中計のV字回復を考えると、この新規3象限の売上は非常に大切になります。具体的にはTableAUやSAPConcurなどの新しいソリューションを用いた比率は上がっていますが、一見すると通期進捗を考えるとやや弱くも見えますが、SIerは下期偏重なので、この進捗で充分良い状況にあると判断しています。

私は昨年一貫して当社を応援し、V字回復に賭けてきたので、業績的にも明るい兆しが出てきたことは大変喜ばしいことと感じています。これからも応援していきます。

第50回 セゾン情報システムズ 株主総会

初めて権利を取ったので、マイナーな高配当株である、セゾン情報システムズの株主総会に参加しました。
板薄な過疎銘柄ですし、判断が分かれる内容のためSNSへの投稿等は自粛させていただきます。

主観による内容になりますので、誤った情報等あるかもしれませんがご容赦ください

参加者20名ほど、場所は赤坂インターシティ、当社オフィスのあるビルの会議室でした。

前期の業績の紹介、中期経営計画、質疑応答、投票、休憩、開票といった流れで進行しました。
過去参加した総会で、途中で参加者の直接投票を行う形式は初めての経験でした。
エフィッシモが買っているというのもあるのでしょうか、スーツを着た方が多数おり、緊張感が感じられました。

■業績・中期経営計画について
業績・中期経営計画の紹介の中で気になった話を幾つかご紹介します

・当社は900人弱の少ない社員で仕事をしている業界内でも小さい会社である。取締役を始めとした、経営層が実務者と積極的に意見交換し、知恵を出し合うコンパクトな経営を目指している
・HULFTの海外販売は昨年デトロイト、バンコクに事務所を開設している。こちらの拠点を中心に海外製造業向けに販売予定。北米は昨年ヘルスケア向けの案件に注力したが受注ならず、製造業向けに狙いを変更する。
・SAPConcur認定コンサル数は当社が日本でNo.1である
・流通IT部門は利益が伸びていないように見えるが、サービス提供型に転換中であり、販管費が増加している。利益が伸び悩んでいるようにみえるが中身は成長している。
・昨年のHULFTの投資額は9億円。HULFTの売上は5割が保守であり、昨年の新規受注は全体の10%程度であった。例年5%ほどのため、新規契約も好調だったことが数字にも現れている。 今期は新商品であるDataCatalogにも注力予定。
・配当方針はDoE10%を支払う方針に変更。変化が激しい業界のため、配当性向での配当よりは業況を勘案した還元の方針。TSR(株主総利回り)が業界他社に対して劣っているため、改善していく

当社は2015年に不採算案件で赤字を計上し、自己資本比率が低下し、屋台骨を揺るがす事態に晒されていました。
このような危機的状況で社長に就任し、建て直してきた社長であるため、パワフルで有能に見えました。

■質疑応答

・主要取引先のキュービタスについて、みずほFGが撤退する旨報道されている。将来的にシュリンクしていくことを気にしている。
御社はどう考えているか。
 ⇒取引先の諸事情によるものであるが、当社の売上への影響は無い。

・小野取締役はCTOを辞任して、親会社のクレディセゾンのCTOに就任した。親会社からの受注等、相乗効果はあるのか。辞任による影響は無いのか。
 ⇒一身上の都合で辞任されたものであり、弊社は関与していない。後任を配置しており、影響は無い。

・ハルフト事業を拡大していく中計を掲げる一方で、大胆な配当政策を発表している。投資を加速する必要がある中で、この配当政策変更の影響はないのか。
 ⇒ハルフトのR&Dは人件費が大半であり多額の投資は必要ない。発表済みの配当政策の中でハルフトの成長を加速させることが可能である。

個人投資家の方が、もう1点質問されていましたが、内容を失念してしまいました。

■所感 
あまり突っ込んで聞けませんでした…どストレートに聞いてしまうと取引先の事情なんて知らんわってなりますし、小野さんの件一身上の都合だと突っ込めないっすね。

配当の説明では現状BPSが807円のため、DOE10%を考慮すると80円配当は堅そうと感じました。EPSが85円をクリア出来るなら、予想配当を支払ってもタコ配にはならないので、今期予想も達成可能だと思います。減配もDoEを掲げるあたりを考慮すると、簡単にはしなそうにも見えます。過去の赤字や取引先の状況で変わってくるので、慎重な言い回しをされている部分もあると思います。

HULFT部門は現在、クラウド直結型HulftとDWHのデータ可視化ツールであるDataCatalogを開発中です。DataSpiderも含めて、RPAやクラウドとの相性も良く、当社の成長ドライバであることは間違いありません。株主通信ではHULFT-IoTが昨年比150%成長との記事もあり、製造業向けにも伸長期待があるため、魅力的な会社という考えは変わりません。

既存の古典的なSIもメインではありますが、西部系ということで、大局的にはややシュリンクする懸念は残りそうですし、新領域でどれだけ稼げるかという未来に賭ける投資になると思います。ビジネスモデルの転換が進み、堅実な利益成長と高い還元が持続出来るのなら、ベンチャー精神あふれる技術志向の未来型SIerとなるかもしれません。

お土産はありませんでした!

【決算レビュー】セゾン情報システムズ 19年本決算

時間が経ってしまいましたが、自分なりに今回の本決算を整理しておこうと思います
過去の記事はこちら

<前期の動向>
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事前予想が営業利益23億でしたので、計画通りの着地となっています。3Q時点での進捗を考えると、やや弱めですが、無難な内容と捉えています。一見すると大参事にみえますが、前期の大型案件がシュリンクしての大幅減益なので、想定通りではあります。前期の期初では営業利益20億予想でしたので、これでも頑張った印象を持っています。

これだけでは傾向も掴めないので、ここ数年のセグメント毎の売上利益を並べてみました。
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HULFT事業は前期比30%増益となっており、中計初年度の狙い通り、投資をこなしながら、利益成長もしています。
流通IT事業は西友や西武百貨店向けですが、顧客の事業が順風満帆とは言えないですし、相変わらず収益性はイマイチ。
フィンテック事業はクレディセゾンを中心とした金融向けですが、大型案件収束の煽りを受けています。ただ、同水準の売上だった2016年の利益率10%に比べると、今期は15%ということで改善の傾向はみえますので、数字以上の悲観は無いように見えます。

<CF等について>
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SIerらしく、投資はそれほど必要ないので、営業CFに比べ投資CFは弱めです。減益ですが今期もしっかり貯金が出来ています。

そして、本決算と同時に配当性向の変更がありました。
新配当方針として、経営目標であるROE20%を恒常的に達成するためのに高い配当性向を掲げることになりました。以下が方針です。
① DOE(自己資本配当率)10%を目安とする
② 自己資本比率50%~75%を維持し、最適資本構成を目指す
③ 通期見通しの約1/2を中間配当額とする

結果、前期計画の35円配当から前期については10円増額、今期については40円増額の85円予想となり、一気に高配当株の仲間入りとなりました。こちらは村上ファンドが過去にTOBを仕掛けていましたので、長年の対話からようやく成果として現れたものと考えます。

今年は総会に参加出来ますので、小野CTO退任の件も含め、色々聞いてこようと思います。

<今期予想と中計について>
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中計は当初計画の下方修正がありました。営業利益30億程度は狙える位置と見込んでいたので、業績回復を狙える収益バリュー株として魅力を感じ、昨年夏ごろからウォッチしてきたものとしてはやや寂しい想いもあります。中計修正の常連ですし、新規ソリューションが思ったほど伸長していない現状は致し方ない部分もありますね。堅実路線での成長意欲は見られる計画とも言えますので、悪くはないと思います。

今期の予想EPSは市場のコンセンサスは四季報EPS140円ほどと見ていたので、配当方針の変更が無ければ大幅下落していたと思います。今期は営業利益25億、来期は営業利益30億にチャレンジとなりますので、会社側の見通しを信じるなら今期EPS130円ほど、来期EPS140円ほどが目標になります。来期の数字で配当性向65%を考えると、皮算用で90円配当となります。当社はクレディセゾン、キュービタスからのシステム開発遅延による賠償金が発生した過去もあり、計画については慎重に見ていると思いますが、キュービタスから、みずほFGの離脱もあり、先細りも懸念される状況にあるため、今後は成長株として見ていくには、いささか不安な面もあると思います。ストック性の高いHULFTの伸長と新規ソリューションの拡大次第と見ています。

過去の傾向を見る限り、営業利益は10年単位では例の事件期以外は安定しています。粗利でフィンテック事業10億、HULFT事業10憶くらいは最低限、確保出来ると思うので、営利20憶程度、EPS90~100円程度、配当60~現状の85円程度は業績が悪化してもだせるかな~と見ています。

<指標など>
PER11.7倍、PBR1.8倍、配当利回り5.6%、予想ROE16%


予想ROEもやや上昇しており、今期予想は増益となりましたのでPERもやや割安なものになりました。親会社のクレディセゾンは大型事業再編を行い、IT投資を進める可能性もありますので、HULFTのストック成長が継続し、フィンテック事業である程度、効率的に稼ぐことが出来れば、修正した中計達成程度は望めるかもしれません。配当利回り5.6%ですので、成長も少し期待出来る、収益バリューな配当株としては、面白い存在と思います。

ただ、僕はこの株、V字回復が狙える成長株だと思っていたんすけど、見事にハズレていて、やっぱりセンスないな~と心の中では悲しんでいます・・・企業業績の予測ってホント難しい

【決算レビュー】東計電算 FY19_1Q決算

東計電算の1Q決算が発表されましたので、確認していきます。過去の東計電算の記事はこちら

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売上高は-1%弱、営業利益は7.6%増益、経常利益は12%増益のEPS71.5円で着地しました。
上期進捗56%、通期進捗27%となっております。3月決算企業のの4Qに該当する1-3月は、システム開発企業の稼ぎ時といえる時期になっています。この進捗は至って平凡ながら無難な決算といえます。

中身を確認すると、ソフトウェア開発業務が売上5%減で営業利益5%増と無難な状況、機器販売業務の売上が前期比89%増、利益が80%増となっていますが、金額がそれほど大きく無いため、全体通して7%増益に落ち着いています。これは総会でも話題に挙がったWin10対応の特需なので、一過性のものです。結果、営業利益は23.31%と昨年の21.4%から小幅な改善が見られます。ちなみに通期予想の営業利益率は20.4%であり、この数値をクリアしていることはポジティブといえるでしょう。

PLを確認すると、原価と販管費が抑止出来て、利益が上げられているような状況で、手放しに喜べる状況ではありませんが及第点といえると思います。経常利益については保有有価証券の配当で+58百万、投資有価証券の売却損益はほぼトントンでしたので、経常利益ベースでは+12%増益となっています。

東計電算は保有している投資有価証券が確認が必要なほど高額になっているので、確認します。
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投資有価証券の含み益は28億円に増加しています。前回の本決算時には18.9億円でしたので、ざっくり四半期で10億円増えています。指数の戻りもそれなりにあったため、影響したように思います。2018年3Q時点での含み益は32億でしたので、やや近い水準まで戻したことになります。こんなことまで確認する必要があるマニアな感じがとてもそそられます。

【指標等について】
定点観測で役に立つので指標も載せておきます
PER11.8倍、PBR1.23倍、配当利回り2.89%、予想ROE10.43 (※5/7時点の株価3110円)

BPSが2,527.12円と小幅に上昇しROEが0.3ポイントマイナスになりました。不人気割安株らしく、株価は全然上がりませんが、業績だけは着実に積みあがっていますし、堅く計算出来る企業という印象は変わりません。引き続き長期投資を続けます。
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通信系SI勤めのSEで、PMをやっています。保有株は友達を合言葉に企業と共に自分も資産も成長するそんな投資が好きです。同業他社など、地の利を活かせる企業に投資します。当ブログはリンクフリーです。

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