個別分析 東計電算

【事業内容など】
東計電算は独立系のシステムインテグレータです。非上場の東京濾器の機械計算課からスタートしています。主に自社開発のパッケージソフトを活用したシステム開発、自社データセンタを活用した運用保守と、ワンストップでのITサービスを行っています。

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当社は自社でパッケージソフトを開発し、カスタマイズして提供する企業のため、一般的な独立系システムインテグレータに比べ、高い利益率を維持することが出来ています。業種は、物流、ビルメンテ、飲食店、工作機械、建機レンタル、マンション管理など様々な業種をターゲットにしており、近年成長している業種で、且つシステム化需要が強い業種にアプローチしています。

展開しているソフトは多岐にわたります。ソリューションの一例は以下の通り
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E-Mart LINK web統合ERPシステム
FOOD-LINK R3.0 外食業向けクラウド型店舗トータルサービス
LINK-POS 多機能POSシステム
Sky-Mar 食品業向け基幹パッケージシステム
Skynet Grocer 食品卸業向け販売管理システム
Skynet Dis 中食業向け販売管理システム
LINK-ED WEB-EDIシステム
鋼.NET(ハガネット) 金属材料系卸及び加工業に特化したEASYオーダーシステム
EC-Visio 通販機能特化型WMS
Super-Vision 量販店向け総合物流システム
LIFE-Vision 日用品・生活用品向けWMS
Medical-Vision 医療・医薬品向けWMS
ITEM 海外生産・物流管理システム
Library-Visio 機密文書保管&クラウド型電子文書保管・閲覧サービス
PRIME TMS 販売管理 ロジスティクス企業向け販売管理システム
PRIME TMS 配車管理動態監視 クラウド型配車管理・動態監視システム
E-ASPRO クラウド型フルフィルメント通販システム
C-ASPRO CRM特化型フルフィルメントシステム
F-RAKU クラウド型ふるさと納税管理システム
Biz-Logi WEB クラウド型出荷システム
OLude 医療・福祉・介護事業向け勤怠給与計算一体型システム
Billyシリーズ ビル管理システム
WebActiveRental 建設機械レンタルシステム
J-RENT、J-one NEO、J-RESS、J-NEX マンション管理システム
E-Works 設備管理向けERPパッケージ
etc…
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物流向けが多いため、SCMに関するソフトが若干多いでしょうか。特定の業種に特化しながら、横展開できるものを取り揃えています。

昨今、多くの企業が人手不足のため、省力化に取り組んでおり、ASP型のこれらのパッケージソフトがソリューションとなっています。例として挙げますが、FOOD-LINKは2015年で既に200社導入7000店舗で活用されているそうです。
参考記事

これほど自社でソフト開発を行い、幅広い業種に展開させている独立系のシステム会社は少数派だったりします。
この業界はITドカタといわれ、大手SIの元で二次請け、三次請けと委託/請負させるのが普通なので、自社で企画から運用まで何でもやります企業はマイノリティとなります。本業が二次請けで、一部パッケージ開発やっているところは多いんですけどね。
ソフト提供型ではOBC、ミロク情報サービス、アバント、PCAなども挙げられますが、これらは会計ソフト特化型なので、これらとも少し色合いは異なります。

導入事例を見ると、物流に関しては丸和運輸機関やハマキョウレックスなど、不動産に関しては日本総合住生活のような優良顧客も抱えているようです。更に国外ではタイに子会社を設立し、日系企業向け会計パッケージを提供しています。

当社の特徴的なビジネスとしてデータ入力業務と自社データセンターを活用した保守運用もあげられます。
データ入力はバイトを雇って行っているようですが、旧時代的なビジネスではあるものの、公的機関(官報、市役所)からの受注もあるようで、堅実なようです。
NJSSの入札情報
データセンターは国内に2拠点保有。保守運用はSIの中ではドル箱な業種です。(私の勤務先でも利益率が一番高いのは保守運用の事業部だったりします) 儲かるのですが、データセンターは初期投資と規模感が求められますので、独立系SIerかつ中小企業で、設備も含めて提供できている例は少ないです。

【指標/財務、所感など】
予想PER13倍、PBR1.3倍、利回り2.57%、ROE10%

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当社の最大の特徴は何度も挙げていますが、高い利益率になります。売上高が140億程度、営業利益率20%前後を考慮すると、売上高の伸長に伴った緩やかな成長が見込めそうです。ここ数年の営業利益率は18%⇒19%⇒18%⇒19%⇒20%と、利益率の変化はあまり見られないので、利益率改善による利益成長余地は少ないと思います。業界平均を遥かに超えていますし、このへんの水準が限界かもしれません。

長期的に緩やかな成長をしており、5年平均のCAGRは5%ほど、DPS成長は15%ほど。前期と今期予想は最終益ベースでは2桁成長しています。例年、営業活動で得た現金を固定資産:投資有価証券に1:3 の割合で投資しているため、保有有価証券が複利で積みあがっていることも経常利益の伸長に繋がっています。

今現在の指標は好調なSI他社に比べると、やや不人気で、流動性も良くないです。2003年頃に分割をしていますが、直近数年の株高でも分割していないため流動性向上に関する期待はあまり出来そうもないでしょうか。時価総額は290億程度と、小型株の中ではそこそこの規模。大株主にはGPIFが並んでいて、安定的な株主構成となっています。現在でも予想EPSに対して配当性向30%程度のため、連続増配中であることを考慮すると、増配余地はそれなりに残されています。

有報には今後の成長を見据えて、顧客の収益に対して一定の割合で対価を得る仕組みであるレベニューシェア型のサービス提供を推進する旨が課題欄に記載されています。これはSI業界の中では悪名高い契約形態で、発注者は開発費を抑止したい意図があって、持ちかけることが多いです。ただ、当社のような横展開型のソリューションプロバイダの場合、顧客毎に完全なスクラッチ開発をする訳ではなく、既存ソフトのカスタマイズ中心のため、リスクを抑えることが可能です。そのため、この歩合方式は成功する可能性もそれなりにあると私は考えています。ハマキョウレックスや丸和運輸機関などの成長企業がこの契約形態を導入すれば発注元の成長に伴って伸びそうな気がしそうですよね。

懸念は、資産の多くを有価証券が占めます。上昇相場では恩恵を受けますが、下落相場では減損が懸念されます。指数をみる限り今のところはプラスに働きそうな雰囲気。内部留保重視で現金を寝かせている企業よりは良いんじゃないかと思います。

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上記は株価グラフとPERラインの図になります。PERラインの終端は四季報の来期予想EPS250円としていますので、若干現在の指標と乖離があります。現在のところ予想PER15を上限としたチャートを描いており、成長性を加味するとこんなもんでしょうか。PER10倍とかまでは下がりそうにないですね。

来期の四季報EPS予想250円に対してPER15倍として3700円を目安にしています。現在の株価3115円は現状の利回りではやや物足りないですが、来期増配されて配当90円まで上がると、利回り3%前後で、まずまずな水準でしょうか。マイナー株ですし、長期目線で配当目的に保有している方が多いような銘柄なので、すぐには株価水準が訂正されそうもないですが、じっくり長期投資するには向いてそうな銘柄だと思います。

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とす

とす
通信系SI勤めのSEで、PMをやっています。保有株は友達を合言葉に企業と共に自分も資産も成長するそんな投資が好きです。同業他社など、地の利を活かせる企業に投資します。当ブログはリンクフリーです。

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