個別分析 日本システム技術
【事業内容など】
日本システム技術は独立系のシステムインテグレータです。所謂、小型の独立系Sierで、二次請けがメインになります

当社は事業領域が四分野に分かれているのが特徴です。
・ソフトウェア事業
・パッケージ事業
・医療ビックデータ(JMICS)
・システム販売
主要な3セグメントについて、所感を記載していきます
<ソフトウェア事業>
・一般的なシステム開発事業である、ソフトウェア事業の比率が最も高く、売上の66%を占める。
・ソフトウェア事業の営業利益率は4.4%と比較的、同業他社に比べ低水準。
→プロジェクトマネージメントの成熟やプライム案件(一次請負)の増加等で、伸長余地はある
・組み込み系から金融、通信まで幅広い業種向けである。
<医療ビッグデータ事業>
・JMICS(医療ビッグデータ事業(レセプト事業))は赤字。
・売上は伸長しており、赤字幅は縮小傾向
・本事業は健保組合に対する事業である。
・現在、約140組合との取引があるが、全国に3400組合があり、伸長余地は充分あるとのこと。
・競合製品はNTTデータのレセプト博士。競合が強力ではあるが、当社は先行メリットもあり既存ユーザには村田製作所保険組合などの大手や地方自治体など優良顧客も多数。
・クラウドでの提供のため、ストック色が強く、横展開が可能。
・売上高に関する当事業の割合は6%程度
<パッケージ事業>
・パッケージは学校経営向けのGAKUEN、金融機関向けの営業支援パッケージBankNeo
・Gakuenは導入校数が伸長しており、シェアはトップ。
・大学向けはプログラムプロダクト販売が好調。
その他にシンガポールやタイなど海外事業も行っていますが割合は小さいです。
【指標など】

・予想PER12.2倍、PBR1.1倍、配当利回り2%
(配当性向が25%程度のため、増配余地はありそう?)
<前期着地>

<今期予想>

・ROE10%程度と情報通信業としては低い。
・BPSが1180円もあるため、ROE15%程度まで伸びるためにはEPSが170程度必要
・現金30億と売掛金50億を加算すると時価総額(76億)と同程度。キャッシュリッチである
・売上高営業利益率が5%程度と低い。
・2017年に東証1部昇格済であるが、東証1部昇格企業は人材確保や成長意欲があるため昇格を希望する。昇格後も業績が伸長する傾向にある。
・業績は伸長しているが、人気薄で株価は1200-1400のレンジで推移。
・前々期の営業利益42%増益、前期の営業利益29%増益、今期予想営業利益16%増益。成長企業として申し分ない数字。
・営業利益は今期予想でも8.6億程度であり、独立系Sierの規模を考慮すると伸長余地はある。
・最終利益ベースの増益幅が低いのは法人税の影響。法人税率が前期26%見込みが今期は30%の見込みとのこと。来期以降は平準化されるため、実力通りの利益となる可能性が高い。
私が好む、小型の割安成長中配当株に該当します。前期は予想PER14~16倍程度で、推移していましたが、大幅増益で着地したため、Per12倍程度と表面上割安になっています。システム開発においてプライム比率が低く、売上高営業利益率が低いのですが、医療ビックデータが利益貢献し、パッケージの比率が伸長すれば改善していく可能性がありそうです。
高収益企業としては評価しにくく、脆弱ではあるものの、種まき事業の将来の収益貢献に関しては魅力はあります。利益が4Q偏重であるため、3Qまで進捗等を確認し難いことを考慮すると、すぐにパフォーマンスに貢献する銘柄ではないと思いますが、長い目で見れば面白い投資先と考えます。
小型の独立系では、フューチャー、Minoriソリューション、ヴィンクス、KSK、ビジネスブレイン太田昭和、TDCソフトと数多くの割安成長なシステム企業に投資してきましたが、この中ではROEや事業が複合的な観点からはKSK、売上高利益率が低い観点からビジネスブレイン太田昭和も近いと考えます。
日本システム技術は独立系のシステムインテグレータです。所謂、小型の独立系Sierで、二次請けがメインになります

当社は事業領域が四分野に分かれているのが特徴です。
・ソフトウェア事業
・パッケージ事業
・医療ビックデータ(JMICS)
・システム販売
主要な3セグメントについて、所感を記載していきます
<ソフトウェア事業>
・一般的なシステム開発事業である、ソフトウェア事業の比率が最も高く、売上の66%を占める。
・ソフトウェア事業の営業利益率は4.4%と比較的、同業他社に比べ低水準。
→プロジェクトマネージメントの成熟やプライム案件(一次請負)の増加等で、伸長余地はある
・組み込み系から金融、通信まで幅広い業種向けである。
<医療ビッグデータ事業>
・JMICS(医療ビッグデータ事業(レセプト事業))は赤字。
・売上は伸長しており、赤字幅は縮小傾向
・本事業は健保組合に対する事業である。
・現在、約140組合との取引があるが、全国に3400組合があり、伸長余地は充分あるとのこと。
・競合製品はNTTデータのレセプト博士。競合が強力ではあるが、当社は先行メリットもあり既存ユーザには村田製作所保険組合などの大手や地方自治体など優良顧客も多数。
・クラウドでの提供のため、ストック色が強く、横展開が可能。
・売上高に関する当事業の割合は6%程度
<パッケージ事業>
・パッケージは学校経営向けのGAKUEN、金融機関向けの営業支援パッケージBankNeo
・Gakuenは導入校数が伸長しており、シェアはトップ。
・大学向けはプログラムプロダクト販売が好調。
その他にシンガポールやタイなど海外事業も行っていますが割合は小さいです。
【指標など】

・予想PER12.2倍、PBR1.1倍、配当利回り2%
(配当性向が25%程度のため、増配余地はありそう?)
<前期着地>

<今期予想>

・ROE10%程度と情報通信業としては低い。
・BPSが1180円もあるため、ROE15%程度まで伸びるためにはEPSが170程度必要
・現金30億と売掛金50億を加算すると時価総額(76億)と同程度。キャッシュリッチである
・売上高営業利益率が5%程度と低い。
・2017年に東証1部昇格済であるが、東証1部昇格企業は人材確保や成長意欲があるため昇格を希望する。昇格後も業績が伸長する傾向にある。
・業績は伸長しているが、人気薄で株価は1200-1400のレンジで推移。
・前々期の営業利益42%増益、前期の営業利益29%増益、今期予想営業利益16%増益。成長企業として申し分ない数字。
・営業利益は今期予想でも8.6億程度であり、独立系Sierの規模を考慮すると伸長余地はある。
・最終利益ベースの増益幅が低いのは法人税の影響。法人税率が前期26%見込みが今期は30%の見込みとのこと。来期以降は平準化されるため、実力通りの利益となる可能性が高い。
私が好む、小型の割安成長中配当株に該当します。前期は予想PER14~16倍程度で、推移していましたが、大幅増益で着地したため、Per12倍程度と表面上割安になっています。システム開発においてプライム比率が低く、売上高営業利益率が低いのですが、医療ビックデータが利益貢献し、パッケージの比率が伸長すれば改善していく可能性がありそうです。
高収益企業としては評価しにくく、脆弱ではあるものの、種まき事業の将来の収益貢献に関しては魅力はあります。利益が4Q偏重であるため、3Qまで進捗等を確認し難いことを考慮すると、すぐにパフォーマンスに貢献する銘柄ではないと思いますが、長い目で見れば面白い投資先と考えます。
小型の独立系では、フューチャー、Minoriソリューション、ヴィンクス、KSK、ビジネスブレイン太田昭和、TDCソフトと数多くの割安成長なシステム企業に投資してきましたが、この中ではROEや事業が複合的な観点からはKSK、売上高利益率が低い観点からビジネスブレイン太田昭和も近いと考えます。