個別分析 ジャパンフーズ
【解説】
ジャパンフーズは清涼飲料や酒類の製造を行っています。基本的にはブランドオーナ(飲料メーカのこと)向けのOEM(受託製造)を行っています。中国にも展開していますが、国内での製造販売がメインですのでディフェンシブ株に該当します。伊藤忠商事の子会社ですので、有事の際のバックアップや中国市場での拡大などを期待出来ます。
清涼飲料水業界の動向1

一見すると少子高齢化、人口減少が叫ばれる中、シェア自体は右肩上がりに見えますが、これは罠です。サントリーやキリンなどの大手メーカが海外M&Aを進めているため、業界としてトップラインが伸長しています。
飲料業界動向2

こちらは富士経済の動向ですが、横ばいとなっています。恐らく国内の動向はこれが正しいと思います。
当社の考察に戻ります。飲料の製造は、工場と機械さえあれば製造出来るので、参入障壁は比較的低いと考えられます。そしてOEMメーカは全国に弱小を含めると100社以上存在することから典型的なレッドオーシャンといえます。とはいえ清涼飲料の消費は無くなりませんので、景気動向に関わらず安定的な収益が期待できます。

売上高ランキングではブランドメーカのすぐ後ろに付けており、OEMメーカとしてはトップの位置付けです。
優待でオリジナルの缶ジュースかお茶が1ケース貰えます。総会が例年、千葉のリソル生命の森で行われるそうで、豪華な昼食や施設を利用することが出来るため、優待派には人気な銘柄と言えます。総会の様子
株価について

右肩上がりに上昇しています。出来れば、昨年の安いときに買いたかったです^^;
【業績、指標など】
PER8.3倍 PBR0.80倍 配当利回り1.96% 優待利回り約1% 自己資本比率42.7% 時価総額70億
食品株セクターは知名度が高く業績が悪化し難い傾向にあり、比較的、割高な株が多いです。平均PERは15倍~30倍程度ですので、相対的に割安にみえます。同業種で比較すると伊藤園、コカコーラジャパン、ダイドードリンコでPER30倍程度であり、北海道コカコーラボトリングでPER16倍ですので圧倒的に割安です。ただ、万年割安株としての位置付けであり、不人気でPER10倍割れが続いていますので、水準訂正が行われる可能性は未知数であり、株価のアップサイドは狙いにくいと思われます。財務としては有利子負債が多く(有利子負債倍率1倍)不安はありますが、余剰金が70億あり時価総額と同等額ですので、一定の安心は出来ると思います。

薄利多売の業態ですので、利益率は低いです。2016年より減価償却を定額法から定率法に変更したため、業績が急拡大しているように見えています。中計を見る限り、本格的な設備投資の最中であり、今後も継続して増えると思われます。業績に関わらず配当は27円が継続しているので、今後もこのような傾向だと思われます。
【投資に対するファクター】
プラス
・新工場を建設中であり、2018/1より稼働予定
→来期の業績に寄与する可能性有◎
→一方で減価償却は大きくなる△
・規模メリット
→飲料OEMメーカとしては最大。(ブランドオーナに次ぐ規模)
→将来的な弱小淘汰の可能性あり(※後述の生産動向にも記載)
・指標が割安(PER10倍以下、PBR1倍以下)
・総合利回り3%程度+豪華総会ボーナス(豪華昼食+リソルの森利用 ゲスト利用可)
→総会に参加するなら実質的に5%程度と考慮出来る
・四季報EPS来季180円
→達成できるならPer7.6倍
マイナス
・基本的にはレッドオーシャンな業界
・ブランドオーナの影響が大きい(1Qも在庫調整の煽りを受けて低調)
・気温の影響を受ける。
→直近、冷夏の傾向があり、関東圏の気温は下がっている△
→ただ、温暖化の恩恵を享受できるため大局的には◎
・食品のため、人口動態が大きく影響する△
→人口減少で業界的には大局的にトップラインが減少する可能性あり△
【まとめ】
株価はどうか解りませんが、業績拡大が狙えて、且つ長期で優待や配当を享受でき、関東圏に住まわれていれば総会という名の豪華な小旅行まで享受できます。大手飲料メーカに勤める友人からもヒアリングしていましたが当社を外注として使用しているようです。業界的には最近は食の安全の観点から非常に高い品質を求められるようになっています。澁谷工業などのボトリング機械メーカが絶好調なのはこの高品質を維持するための需要があるからだと推測しています。数字の根拠はありませんが、長期的には弱小は淘汰され、外注大手の当社に恩恵がありそうな気がしています。
ファクターにも記載しましたが短期で考えると、冷夏の影響を受け、業績が停滞する可能性がありますが、長期で考えるとポジティブな要因からローリスクでローリターンが狙える銘柄だと思います。今買わなくても、次の決算後の業績悪化したところで買うのが良いかもしれませんが、過疎株であり、買い難い銘柄でもありますので、私は今回の調整で組み入れました。
本銘柄についてはキャピタルゲインを狙っていませんので、目標株価の設定等は行いません。長期で配当や優待などの小さなリターンの積み上げを狙っていきたい保守的な方には向いているかもしれません。
ジャパンフーズは清涼飲料や酒類の製造を行っています。基本的にはブランドオーナ(飲料メーカのこと)向けのOEM(受託製造)を行っています。中国にも展開していますが、国内での製造販売がメインですのでディフェンシブ株に該当します。伊藤忠商事の子会社ですので、有事の際のバックアップや中国市場での拡大などを期待出来ます。
清涼飲料水業界の動向1

一見すると少子高齢化、人口減少が叫ばれる中、シェア自体は右肩上がりに見えますが、これは罠です。サントリーやキリンなどの大手メーカが海外M&Aを進めているため、業界としてトップラインが伸長しています。
飲料業界動向2

こちらは富士経済の動向ですが、横ばいとなっています。恐らく国内の動向はこれが正しいと思います。
当社の考察に戻ります。飲料の製造は、工場と機械さえあれば製造出来るので、参入障壁は比較的低いと考えられます。そしてOEMメーカは全国に弱小を含めると100社以上存在することから典型的なレッドオーシャンといえます。とはいえ清涼飲料の消費は無くなりませんので、景気動向に関わらず安定的な収益が期待できます。

売上高ランキングではブランドメーカのすぐ後ろに付けており、OEMメーカとしてはトップの位置付けです。
優待でオリジナルの缶ジュースかお茶が1ケース貰えます。総会が例年、千葉のリソル生命の森で行われるそうで、豪華な昼食や施設を利用することが出来るため、優待派には人気な銘柄と言えます。総会の様子
株価について

右肩上がりに上昇しています。出来れば、昨年の安いときに買いたかったです^^;
【業績、指標など】
PER8.3倍 PBR0.80倍 配当利回り1.96% 優待利回り約1% 自己資本比率42.7% 時価総額70億
食品株セクターは知名度が高く業績が悪化し難い傾向にあり、比較的、割高な株が多いです。平均PERは15倍~30倍程度ですので、相対的に割安にみえます。同業種で比較すると伊藤園、コカコーラジャパン、ダイドードリンコでPER30倍程度であり、北海道コカコーラボトリングでPER16倍ですので圧倒的に割安です。ただ、万年割安株としての位置付けであり、不人気でPER10倍割れが続いていますので、水準訂正が行われる可能性は未知数であり、株価のアップサイドは狙いにくいと思われます。財務としては有利子負債が多く(有利子負債倍率1倍)不安はありますが、余剰金が70億あり時価総額と同等額ですので、一定の安心は出来ると思います。

薄利多売の業態ですので、利益率は低いです。2016年より減価償却を定額法から定率法に変更したため、業績が急拡大しているように見えています。中計を見る限り、本格的な設備投資の最中であり、今後も継続して増えると思われます。業績に関わらず配当は27円が継続しているので、今後もこのような傾向だと思われます。
【投資に対するファクター】
プラス
・新工場を建設中であり、2018/1より稼働予定
→来期の業績に寄与する可能性有◎
→一方で減価償却は大きくなる△
・規模メリット
→飲料OEMメーカとしては最大。(ブランドオーナに次ぐ規模)
→将来的な弱小淘汰の可能性あり(※後述の生産動向にも記載)
・指標が割安(PER10倍以下、PBR1倍以下)
・総合利回り3%程度+豪華総会ボーナス(豪華昼食+リソルの森利用 ゲスト利用可)
→総会に参加するなら実質的に5%程度と考慮出来る
・四季報EPS来季180円
→達成できるならPer7.6倍
マイナス
・基本的にはレッドオーシャンな業界
・ブランドオーナの影響が大きい(1Qも在庫調整の煽りを受けて低調)
・気温の影響を受ける。
→直近、冷夏の傾向があり、関東圏の気温は下がっている△
→ただ、温暖化の恩恵を享受できるため大局的には◎
・食品のため、人口動態が大きく影響する△
→人口減少で業界的には大局的にトップラインが減少する可能性あり△
【まとめ】
株価はどうか解りませんが、業績拡大が狙えて、且つ長期で優待や配当を享受でき、関東圏に住まわれていれば総会という名の豪華な小旅行まで享受できます。大手飲料メーカに勤める友人からもヒアリングしていましたが当社を外注として使用しているようです。業界的には最近は食の安全の観点から非常に高い品質を求められるようになっています。澁谷工業などのボトリング機械メーカが絶好調なのはこの高品質を維持するための需要があるからだと推測しています。数字の根拠はありませんが、長期的には弱小は淘汰され、外注大手の当社に恩恵がありそうな気がしています。
ファクターにも記載しましたが短期で考えると、冷夏の影響を受け、業績が停滞する可能性がありますが、長期で考えるとポジティブな要因からローリスクでローリターンが狙える銘柄だと思います。今買わなくても、次の決算後の業績悪化したところで買うのが良いかもしれませんが、過疎株であり、買い難い銘柄でもありますので、私は今回の調整で組み入れました。
本銘柄についてはキャピタルゲインを狙っていませんので、目標株価の設定等は行いません。長期で配当や優待などの小さなリターンの積み上げを狙っていきたい保守的な方には向いているかもしれません。