株主総会 ティーガイア

2017/6/21にティーガイアの株主総会に行ってきました。

ティーガイアは携帯やスマホのショップを運営しています。街にあるドコモショップやAUショップの運営です。他にもMVNO向け事業や、決済事業(pin)、フレッツ光卸(TG光)の展開、法人向け販売事業を手掛けています

気になっていたのは携帯電話やスマホ市場が既に飽和状態にあること。既に国内では伸長余地などないことは素人の目からも明らかですので、今後の成長戦略に興味を持っていました。総会の質問に加え、私が役員に伺った内容等も併せて記載しています。(内容は私が解釈して、まとめている点もあり間違っている箇所もあるかもしれません。ご了承ください)

質問1 国内のスマホ事業は飽和状態であると考える。買い替え需要などは限定的と考えるが、中長期で成長していくための戦略を教えて欲しい。

カスタマ向けのチャネルがあることが当社の強味である。スマホ販売の周辺を拡充させる。保険や不動産、光ファイバなど、多種多様な商材をクロスセルし、将来の成長に繋げたい。中長期でのM&Aについても成長ドライバと認識しており、積極的に進めたいと考えている。また、当社は人材が武器であるため、研修などを通じ育成の強化に努める

質問2 人材が武器というのは理解した。他社へのアウトソーシングやBPO等は行っていかないか?(これはウィルグループを意識しました)

コールセンター企業を買収しており、BPOは既に行ってる。今後も注力していく。他社へのアウトソースは行っていないが、研修のアウトソーシングは実施している。当社の強味をセールスに生かしていく。

質問3 MVNOショップやUQなどのセカンドキャリアのショップを展開しているが、廉価の商材のため将来の利益圧迫要因になると考える。どのように考えているか?

当社はMVNOショップを展開する予定は無かったが、事業者やユーザからの要望があり展開を始めている。ARPU(一人当たりの売上)はご承知の通り低い。現在は要望を頂いていることもあり充分なフィーを得ている。今後については動向を見極めながら拡大/縮退を行っていく。

質問4 MVNOはネットでの契約がメインであり、キャリア販売代理店を通さないようなビジネスも今後予想される。これについてはどう考えるか?

ネットでの契約は一部のユーザに留まっており、今後も一定数はそのような形態はありえる。ただ、このような時代だからこそリアルへの回帰現象が始まっている。MVNOショップもその一環である。米国でも販売店回帰の現象がみられる。また、今後、事業形態が変わったとしてもネット販売のチャネルも当社は有している。市場動向を見ながらフレキシブルにリソースシフトを行いながら、成長に努める。

その他、総会では財務や株主優待、役員の意気込みに関する質問も挙がったが、事業動向にのみフォーカスしたいので割愛します

【指標】
PER11.8倍 PBR4.07倍 配当利回り2.56% 優待利回り1.5% 時価総額1700億 自己資本比率39%


参考までに指標も記載しておきました。割安で高ROE、総合利回りも良好です。

<総評>

携帯電話販売事業は成熟産業であると認識しています。当社は第一位であり、45%近いシェアを保有しています。

光通信のような、儲かることは何でもやります的な要素もありますが、業界大手の貫禄というか、ある意味ストック的な事業を有する余裕みたいなニュアンスが感じられました。今後については危機感を感じているようですし、シード期の事業もあるようで、どう育てるかが急務である点を認識されているようです。印象的だったのが「我々は2年に1回エンドユーザへ商売する機会がある。時代に合わた商材のセールスが可能である」との言葉。事業的にも周辺事業の魅力は薄いと思われがちですが、不動産代理店や保険代理店等が淘汰、M&Aされ、エンドユーザ向けの総合代理店として当社が生き残る未来も少しは想像できました。当面は業績の伸び悩む可能性があるかもしれません。超長期には代理店ビジネスの雄として生き残る可能性もあり、株価が割安になった時はぜひ買いたい企業と感じました。

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プロフィール

とす

とす
通信系SI勤めの30代のSEで、PMをやっています。保有株は友達を合言葉に企業と共に自分も資産も成長するそんな投資が好きです。同業他社など、地の利を活かせる企業に投資します。当ブログはリンクフリーです。

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