個別分析 KSK (9687) 2018年 1Q決算

KSKの本決算が発表されました。この銘柄は極端に不人気で、あまり情報が無いので、詳細に分析しました。
2016年1Q決算に比べ大幅増収増益でした。

<2018 1Q決算>
売上高+10.2% 営業利益+17.2% 経常利益+16.1% 最終益+14.2% EPS 22.8 (対通期進捗率 15.6%(前期 13.2%))


当社は典型的なシステム屋さんであり、下期偏重なので進捗率は弱めです。前期は人材コスト先行で減益決算なので、数字上はかなり良く見えていますが、前々期である17/1QがEPS24.6なので、これと比べるとやや弱い印象を受けます。

以下、セグメント毎に分けて昨年との比較を行いました。

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解りにくいですが、全セグメントにおいて増収増益となっています。費用計上前の売上高に対する利益率は前期16.1%だったものが今期は17.4%と小幅に改善されています。全社費用に関しても17年は売上高に対して11.5%だったものが、12.4%と増加しています。

セグメント毎に確認すると、特に利益率の改善しているITソリューションは前期はハウスメーカー向けソフトの先行費用が計上されていましたが、今期はその反動もあり利益が+30%と大幅に改善しています。ネットワークにリソースをシフトしている状況でこの状況なので、うまくマネージメントが出来ているように思います。

システムコアも増収増益となっています。前期は半導体各社の業績は大幅に悪化した時期であり当社も悪化していましたが、今期は各社業績が良く、当社も同様の傾向となっています。来期以降は半導体関連の成長が続くかどうか不明であり、当社においても先行きは不明です。

ネットワークも大幅な増益となっています。足許の通信各社や大手メーカの業績が良好なので、当セグメントに関しては成長が持続するものと想定します。

結果、18年1Qの利益率5.39%が5.73%に小幅ですが向上しています。当社の1Qは新入社員の教育があり費用先行とのことなので問題ないと思います。(昨年も新入社員の採用を大幅に増やしているので、将来的を見据えると良い傾向だと思います)

個人的には利益率向上に向けた筋肉質化などを期待しましたが、特段そのような兆候は見られずトップラインが伸長しているので、ボトムラインも同じ比率で伸びているように思います。昨年のペースで費用と利益が伸長すると仮定して算出したところ、営業利益は前年比23%増に達します。これは文句なしに全セグメントで受注が増えたケースなので、この通りになるとは全く考えていません。多少期毎に費用が増えていて良くて+10%程度で着地する程度だと思います。

株価を確認すると1300円~1350円で推移していた株価が決算前に期待で急騰し、1450円~1500円程度まで上昇しています。この水準でもPERは10倍で利回りも3%もある状態なのですが、他社の決算も良好ですし、ここから上の水準は成長株と捉えられるかどうかが重要になると考えますので当社が大きく評価されるようにも思えないです。当面は出尽くしで調整する可能性すらあると考えます。当社においてはディフェンシブな情報関連でありながら景気敏感株に近い業態であることも考慮した方が良いと思います。現時点では足許の業績が好調なことも確認できましたので、私は当社株については引き続き保有する予定です。大きく調整する局面が来れば、買い増す候補にしたいと思います。

個別分析 KSK

先日投資を始めたKSKについて改めて分析したいと思います。

【解説】
KSKはシステム開発(SI)を手掛けています。システム開発は主に、ユーザ系(CTCやNSSOLなど)、メーカー系(日立システムやNECソフトなど)、独立系(TISや富士ソフトなど)と別れており、当社は独立系SIerになります。その中でも売上高150億程度ですので、ハイマックスやジャステックと同程度であり、中型(正確には小型の中の中大型クラスでしょうか)になると思います。

特にネットワーク運用やLSI設計、組み込み系システム開発に強みがあります。事業セグメントは以下の3種類に別れています。
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当社は古くより携帯電話のソフト開発や半導体の設計等を手掛けており、NTTドコモやNECもしくはドコモシステムズNESやNECネクサなどシステム子会社の下請けでのシステム開発や運用を手掛けています。特色や強みはこれといって無いですね。強いて挙げるなら研修体系を見る限り、叩き上げのテクニカルに長けるマネージャをキャリアプランとして掲げています。近年ではマーケティングやPMBOKなど、上流やコンセプチュアルスキルに力を入れるケースが多いですが、現場主義の古き良き王道キャリアは発注側からは重宝されます。

私の勤務先においても当社をパートナとして協業しているPJもありますが、私自身は協業したことが無いので現場レベルでの技術レベル等の判断は出来ません。

ネガティブな点はネットワークやLSI寄りなので、インフラ各社の動向や半導体関連のIT投資に連動する点です。数年はIT投資は堅調に拡大すると思いますが、需要一巡後は景気動向によっては厳しい展開が来るかもしれません。また、典型的なSIビジネスですので、受注や納期によって四半期毎に好不調の波がある点も注意すべきと考えます。

ちなみに、平均給与は513万円となっており、SIer業界で考えると安いと思います。将来的な賃上げリスクはあるでしょう。ホワイト500というホワイトカラーの500社に選ばれましたが、選ばれた企業を見る限りブラックと過去に言われた企業もランクインしているので参考にはならないと思います。

【業績など】
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先の決算で今期は4%増益予想見込みとなっています。当社は基本的には0~5%程度の成長見通しを掲げる傾向があり、ここ数年は予想を大幅に超える着地となっていますが、過去に下方修正したこともあり、中々予想しにくいです。事業面では人材不足で受注機会損失の記載が短信にあり、業界全体の抱える課題と変わらないようです。過去の予実の傾向や、ネットワーク関連の好況、組み込み系の事業の伸びから考えると5~10%の間で着地するものと想像しています。(赤字が予想数値)

数年単位でみれば、緩やかな成長モメンタムが継続している企業なのに、特色や材料やカタリストが無いので、PER8~11倍と割安放置されています。新興市場の不人気銘柄の宿命でしょうか。時価総額も100億円越え、売り上げ150億なので普通に東証一部のレベルにあると思います。BtoB企業なので本則市場への昇格が会社にプラスの影響も限定的でしょうし、意欲は乏しいと思います。

営業利益率は過去は6%程度でしたが近年は8%以上と伸びが見られます。独立系小型SIerであるライバル企業と比較しても見劣りしないレベルに達しています。上記には記載していないですが、ジャステックは10%を超えており、他を圧倒していました。

【指標など】
PER9.3倍 PBR0.87倍 配当利回り3.24% 自己資本比率70.8% (有利子負債0) 配当性向30%


数年前からずっと割安ですが、依然割安な水準です。PBRも1倍割れですし、配当利回りも3%以上あります。無借金経営ですし、自己資本比率も高いです。現金40億、売掛金30億あり、時価総額100億を考えると強固な財務といえそうです。特に潜在的なカタリストもないので、見直される可能性も少ないと思います。主力に据えるには実力不足でも準主力~下位として保有するのには優秀だと思います。去年分析したTDCソフトに通じる部分があるような気がするので、ほんの少しの業績及び株価のアップサイドに期待しています。そういう意味では1部昇格などの条件が整えばハイマックスのPER11~12倍程度は目指せるでしょうか。

【総評】
典型的な割安銘柄ではありますが、緩やかな成長は継続中であり、配当性向30%となっているので、上ブレ着地となれば増配も期待出来ます。過去の傾向やIT好況の状況を加味してCAGRは7%程度は見込めると思います。人気も無いので、業績くらいしかカタリストが無いですし、何度も書くようですが株価のアップサイドに対する過度な期待は出来ないと思います。

今期着地はEPS150~155程度は達成可能と予想していますので、条件が揃えば予想PER上限12倍の1850円は目指せると思います。こちらを中長期の目標株価に据えたいと思います。
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ミドル投資

ミドル投資
通信系SI勤めのSEで、PMをやっています。投資歴5年ですが年利3%ほどしか計上できていません。立会外分売やIPOと割安株で年利5%確保を目指します。当ブログはリンクフリーです。

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