個別分析 ダイト2Q決算

ダイトの2Q決算が発表されました。私は当社に長期投資していますので、確認していきます。

ダイトの2Qは小幅増収大幅増益でした。

<1Q単体>
前期比売り上げ+4% 営業利益-4% 経常利益-4% 最終益-1%
<2Q単体>
前期比売り上げ+5% 営業利益+35% 経常利益+27% 最終益+27%
<上半期>
前期比売り上げ+5% 営業利益+15% 経常利益+10% 最終益+12%


私の事前予想はひっそり小幅増収増益でしたので、予想はハズレました。1Qは4%減益だったので、素晴らしい数字が出たと思います。IR担当者が事業としてネガティブな事は無いと名言されていた通りとなっています。

QonQで比較すると大幅増益となっています。要因は様々あると思いますが、前年の2Qは円安進行による原料価格の高騰もあり微増益程度でした。円高に振れた影響もあると思います。

原薬は生産力拡張により、2Qも増収で+4%こちらは想定どおりでした。
問題は製剤部門でしょうかね。1Qで一般用医薬品が販売減少となり減収になりましたが、一転増収となっています。自社開発医薬品が伸長し+6%増収となっています。前期はこちらが10%以上の増収となっていて全体を牽引していましたが、更に伸長しています。ジェネリック薬価改定が今期あり、1割薬価が減少しましたので、この状況は想定外でした。腑に落ちないので現在IRに問い合わせ中です。

結果、原薬、製剤の両輪が好転し、私の見込み以上の数字となっています。今期は大和薬品工業の生産設備拡張に伴う投資がありますが、それらに関するアナウンスは特にありませんでした。昨年の第六原薬棟新設よりは軽微な投資であり、リターンも軽微と思われます。

今期の私の予想では当初、通期EPSは220~240円あたりと強気に考えていましたが、1Q時に210円程度と勝手に下方修正していました。上半期で113円ですから当初の予想値は目指せそうです。成長が鈍化している企業ではPER10倍程度と評価されても仕方ないですが、10%成長が継続出来るのであればPERは15~20倍程度は期待できるでしょうか。

今後は上市を予定しているジェネリック新薬の発表が決算直後にありますので、そちらも確認が必要でしょう。
(昨年はこの新薬発表直後から暴騰しました)高薬理分野へのシフトも引き続き期待しています。

大株主の状況も確認しましたが、DIAMアセットマネジメント、ブラックロック・ジャパンなどのファンドが居なくなっています。
DIAMは8月、ブラックロックは12月に報告書を提示しており、株数を減少させています。(暴落は彼らの売却の影響も大きいと思います)

今回の決算を評すると、強気です。
現在、PER10.7倍で医薬品セクタにおいて、かなり割安な状態ですので、是正される可能性が高いと思います。

1/16 追記
IRに問い合わせをしましたので、その結果等も記載しておきます。

薬価改定の影響によるマイナス要素はあるが、薬価の引き下げ率がダイレクトに当社からの納入価の引き下げ率とはならない。納入価は販売先との交渉となるので、専業ジェネリックメーカーより影響は少ない。薬価改定の影響よりもジェネリック浸透による数量拡大が上回ったことで、当社に限っていえばジェネリック製剤が好転した。

これは心強いです。ただ、ダイトだけ儲けて、日医工や科研製薬が黙っているんでしょうか・・・。
生産している後発薬の需要があるうちは問題無いと思います。需要のある(競争力のある)後発薬を継続的に上市し拡大していくことが業績の鍵になってくるような気がします。ポジティブなことには変わりませんので、継続してホールドしながら応援したいと思います。

個別分析 ダイト1Q決算

ダイトの1Q決算が発表されました。私は当社に長期投資していますので、確認していきます。

ダイトの1Qは増収減益でした。
前期比売り上げ+4% 営業利益-4% 経常利益-4% 最終益-1% です。

私の事前予想はひっそり小幅増収増益でしたので、予想はハズレました。

売上高は3.7億増の91.1億と想定した水準に近いです。前期に比べて新設の原薬工場がフル稼働したためでしょう。
対して営業益は0.4億円減の9.29億でした。直接的な原因は売上原価が4.8億も増えたことだと思います。
原薬の原料高や薬価改定、研究費高騰などが原因かと思いますが説明はありません。

四半期毎の原価ですが、右肩上がりで増えています。単純に売り上げの増加幅に比べて増えているので、利益が減っている状況です。見解を会社側から説明いただきたいところですが、ありませんでした。

ただ、小幅減益で留まったことからも日医工や東和、沢井などの大手ジェネリックに比べると悲観するほどの決算では無かったと思います。対上期進捗も50%を超えており、EPSも53円、この数字が続けば通期EPS210円あたりは見えてくると思います。

私の予想では通期EPSは220~240円あたりまで伸長すると強気に考えていましたので、この見通しは甘かったです。

株価にも現れていますが、この決算で、はっきりしたことは成長が鈍化している点です。これまで10%程度の増益を繰り返してきましたが工場の増設の影響等も一服しており、成長企業とは言えないでしょうね。薬価改定の影響も原薬が主軸で影響も限定的と考えますのでディフェンシブと考えればそう悪くないと考えています。あとは今後上市を予定しているジェネリック新薬の効果に期待でしょうか。また、高薬理分野へのシフトを始めていますが、芽が出るまではもう少し時間がかかるかもしれません。

今回の決算を評すると、ネガティブに近い中立です。
といっても現在、PER10.9倍で医薬品セクタにおいて、かなり割安な状態ですので、指標を考えると悪くないと思います。

この銘柄は期待が大きい銘柄で決算翌日大暴落常連なので通常運転なら明日は暴落かもしれませんが、悲観することなく長期投資するに値すると思います。

買い限定のうねり取りについて

買い限定のうねり取りの手法を自分なりに分析/解説したいと思います。

素人の私も、うねり取りの手法を買い限定で取り入れています。株は銘柄毎にリズムや思惑があります。特定の銘柄に特定の機関や個人が買い増し続けていたり、空売りし続けたりしているからです。売買はやがて相場の流れとなり、うねりとなります。このうねりを利用して、利益を取るのがうねり取りです。この手法は買いと売りを効果的に入れることで、買いと売りの両方で利益を稼ぐ手法です。私は売りが苦手なので買いだけで対応しています

この手法を取る場合、ファンダとテクニカルの両面をしっかり把握しておき、レンジの下限と上限を理解、設定した上で自分の分析結果をもとにトレードする必要があります。

私はダイト 4577をこの半年に4回買って3回売っています。チャートをもとに売買タイミングをみていきましょう。

daito_1.png

ジェネリック医薬品銘柄のダイトは2015年度の予想EPSが185円でした。2600でPER14倍、3100でPER16.7倍になります。ジェネリック医薬品は平均PER13~17倍程度なので、このレンジで割安か割高かを判断しながら売買していくことにしました。最初のINは1月の急落後です。直前に3500のPER19倍程度まで買われており、潜在的な人気は充分、ファンダメンタルも工場竣工、円高、新薬剤投入など材料豊富な状況。にも関わらず予想通りの決算で売られ続けました。

<1回目の売買>
2650円まで来たところでテクニカルの各指標が売られ過ぎを示しており、割安と判断して最初の買いを入れました。一時は2400円まで下がり、涙目でしたが市場の回復に伴い短期で3080円まで戻しました。ここで利確しました。

<2回目の売買>
その後、2月の大暴落で再び2400円の安値まで売られていました。ここでもファンダメンタルズは何も変わっていないと判断しましたので、2600円で買いました。その後、2500円代まで下がったり、2800円を天井に一度下降相場となったりしましたが、4月の決算に向けて全体相場の回復と共に上がっていきました。ここでも3080円まで戻したので、一服と考え利確しました。(その後、画像にはありませんが好決算で4月上旬に3450まで値上がりました)


daito_2.png

<3回目の売買>
決算内容も精査し、自分なりに分析もしていましたがさすがに3000円代で買っても利幅は狙えないと考え、買いを手控えていました。すると2900円、2800円とズルズル下がっていきました。以前のようなショック安と違いズルズル冴えない動きは長期化する懸念があったので、悩みましたが、好決算から察するに上方修正期待があれば3300円代くらいまでは可能性があると考え、2750円でINしました。その後、6月は消費税延期出尽くしや英国EU離脱を含めて全体相場の調整に巻き込まれ2450円まで下がりました。涙目でしたが、そこから相場のディフェンシブセクタの見直し買いとともに短期で反騰し、3000円を奪還しました。さすがに、短期の過熱感と全体相場の悪化、決算失望売りを懸念して2980で利確しました。

<4回目の売買>
そして直近決算で材料出尽くし、成長鈍化懸念で再度窓を開けて暴落しました。来期予想でEPS207円となっていますのでPER12.8倍です。ジェネリック医薬品銘柄は国策で8割までジェネリック医薬品の比率を上げることが決まっていますが、薬価改訂による業績鈍化懸念などネガティブな話題もある業種ですのでレンジをPER12倍~15倍の2500~3100くらいと捉え、2650円で4度目のINをしています。


銘柄の性格や特徴(ダイトの場合は上昇ターンに入ると連続で陽線を付けて階段のようにあがる。決算期待があるものの、決算出尽くし売りが多いなど)、ファンダメンタルズを詳細に分析すれば、大底で買って天井で売らなくても、それなりの利幅を狙うことが出来ます。逆に今年1回目のINで2650円で買って長期HOLDしていても現在2715円ですから、65円しか値幅取れていない現状を考慮すると長期投資には向いているとは言い難いですね。上記の例は逆張りが、たまたまうまくいっただけであり、レンジを底抜ける可能性も充分にありました。そういったときには、空売りを行い、下落相場でも損失を少なくし、底値になったときに買いに回るのがうねり取りの定石ではあります。(私は下手なんで出来ていません)

ダイトに限らず、東1の大型株でも有望なところは上記のようなレンジ相場を形成しているところもあります。小型株で企業の成長を狙って買いに行ったり、値動きの良い銘柄を短期トレードで利鞘を取るのも良いですが、良い銘柄を割安か割高かを判断しながら中期的に売買し続ければ良い投資成績を残す事も可能と考えます。


個別分析 ダイト 第2回 

2月のオススメ銘柄でも取り上げましたダイトの追加分析です。以前の記事はこちら

私は本銘柄を 1月に購入→2月に売却 2月に購入→3月に売却 と既に2回転で利益を得ましたが、また株価が大幅に下がってきましたので再度購入しています。


【解説】

ダイトは日医工などのジェネリック医薬品メーカーに対して原薬の販売や医薬品のOEM提供を行っています。大まかな解説は以前の記事を確認願います。

新たなトピックは「火災事故」と「薬価改定」と「原薬事業のライバル増」です。

「火災事故」
2月と4月に第5原薬棟で火災事故がありました。5月27日に営業を再開したようです。工場の火災は1~2ヶ月の生産に関する影響があったと考えて良いと思います。4Qは3月~5月なので、業績に影響はあると思います。ネガティブなニュースには間違いないですが、原薬棟は6棟ありますし、春から第6原薬棟と第3原薬包装棟が稼働しますので、影響は限定的だと思います。恐らく4半期売上高の5~10%ほどの減少で留まると考えています。

「原薬ライバル増」
エーザイがインドの自社工場で後発医薬品向けの原薬を生産開始するそうです。2年後に稼働するとのことなので、2018頃からはダイトのライバルが増えると考えて良いと思います。数年後には影響あると思いますが、直近すぐに問題となるトピックでもないと思います。

「薬価改定」
2016/4よりジェネリック医薬品の薬価引き下げが決定し、新薬の6割だった薬価は5割に引き下げされました。この改定の影響は2016年度から出てくると思います。今期の業績としては4Qの2ヶ月分に影響あるように一見みえます。しかし恐らく販売面では原価に織り込み済みだと思います。消費税延期に伴い、薬価改定は凍結される声明が発表されましたので、以後の大きな影響は出てこないと考えています。

以前にも記載しましたが、原薬の材料や中国子会社工場からの輸入が必要となるため、円高に強い企業です。1円の円高で0.5億の利益押し上げ要因になります。


【業績、指標など】
PER14.7倍 PBR1.49倍 利回り1.11%


3Q決算が最終で前期比50%増となり、好決算となりました。結果、進捗率は81.7%となり、上方修正期待が出てきました。
内容を確認したところ製薬15%増、原薬7%増と製薬の方が伸び率が良かったです。4Qは2016上市の薬品も数点あるので、こちらも寄与するものと考えます。

四季報予想で今期EPS191円、来期EPS199.8円となっています。今期は既にEPS約153円となっています。前4QでEPS59円でしたので、問題が無ければ今期でEPS200を達成できる可能性もあると考えます。前期は為替平均値が約118円で、今期は110円ですので円高による業績寄与メリットはあると思います。

個人的な予想ですが、今期はEPS200、来期210と見積もっています。薬価改定を重く見積もると来期は今期並みと考えますが、円高分を考えるとポジティブに考えています。

これらを加味し、医薬品セクタ平均PERを17倍と考えると目標株価は3500円と考えています。3Q決算後に3480円をつけたので、不可能ではないと思います。ただ地合い悪化やジェネリック医薬品セクタのPERが過小評価されている現状では良決算で3000円が妥当なバリューだと思います。
chart_4577_20__ja.png

2016年1月 狙いたい銘柄 其の4

2016年1月 狙いたい銘柄 第四弾です。

本日ご紹介するのは

◇ 4577 ダイト です。

日記でも度々、紹介していましたが、個別銘柄として取りあげます。本日は日経平均が-600円の下げとなりましたが、本銘柄は逆行高しています。

ジェネリック医薬品の原薬を製造しているメーカーです。ジェネリック医薬品は国策で2018年までに使用率8割まで引き上げる予定です。現在6割と言われてますので、2割は見込みあると思います。ライセンス切れ薬剤も増えていきますので、拡大は間違いないでしょう。原料輸入と原薬輸出に多少為替の影響はあると思いますが内需がほとんどですので影響は軽微です。更に、原薬向けの新工場が2棟完成しており、来春から稼働する予定です。今期予想には織り込み済みですが、来期は通期で工場稼働影響が寄与します。売上高に占める原薬の割合は62%、20%の生産増を見込んでいますので、寄与度は12%になります。

指標は per13.9倍 pbr1.42倍 配当利回り1.17% 自己資本比率53.8% となっています。
有利子負債も0.5倍以下なので非常に健全です。

決算前に3500円を付けた本銘柄ですが、決算で対前期比減益となり、2400円台まで売り込まれています。
医薬品メーカはper19~20くらいですので、この水準は割安と判断しています。
決算の内容を見ると売上高が上がっています。減益となっていますが為替による薬剤の原料高が原因なので、円高になると為替の恩恵を受けます。2Q累計の経常利益に関しても今期予想からみると進捗率54%となっており予想には到達するのではないでしょうか。決算前の株価が割高であっただけですね。チャイナショック時にもすぐに値を戻し2700円台で推移していました。


懸念点は、株価が大暴落したので、戻り売りに合う点でしょうか。昨年、大相場を作ってしまった影響で仕手筋が少々流れていそうです。有名な個人投資家さんはここを全部売ったみたいですが、長期で保有すると割り切れば何も怖いものはありません。

ここと迷ったのは富士製薬です。こちらも割安なジェネリック医薬品メーカーです。企業規模から考えてもダイトと同じくらいです。前期決算で増配し配当利回りや株価の安定性から考えると、こちらも捨てがたいです。

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ミドル投資

ミドル投資
通信系SI勤めのSEで、PMをやっています。投資歴5年ですが年利3%ほどしか計上できていません。立会外分売やIPOと割安株で年利5%確保を目指します。当ブログはリンクフリーです。

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