インフラファンド定点観測(19年8月)
J-REITもだいぶ値上がりし、買えなくなってきましたので、小物ではありますがイールドハンターとしては再びインフラファンドにも目を向けてみようと、ニワカながら改めて薄く緩く調べました。
(参考)過去記事_いちごグリーンが上場する際に書いたニワカなインフラファンドの記事
直近では日本再生可能エネルギー投資法人が半年に1度ペースで増資を行い、地味にマーケットリーダーであるタカラレーベンインフラを出力数で追い抜きました。投資口価値を毀損するディスカウント増資にも関わらず規模優先でガンガン行っていることで他とことなるユニークな存在になっていますが、親会社のリニューアブルジャパンは東急不動産に第三者割当増資をしつつ、バークレイズ証券の庇護の元、めちゃめちゃ積極的に太陽光発電所の開発をしていまして、現状のFIT制度は時間に追われており先が詰まっていて仕方ない雰囲気が漂っています。新顔も2法人増えており、エネクスインフラは伊藤忠エネクスとマーキュリア、三井住友トラストという闇鍋な商品に似合わないそれなりなブランド構成、東京インフラはアドバンテックという太陽光発電システムの製造メーカ直系にMUFGエナジーとJFEテクノスがサポートという構成。
以下が本題です。直近の各法人のパネル取得価格や出力数、時価総額等を算出してみました。時価総額と利回りは2019/08/21のものです。

これをみて1MWあたりの価格や時価総額が正義と思ったら大間違い。というのも規模がデカければデカいほど効率化できる特性があり、カナディアンソーラーの益城町の旗艦物件の40MWの発電所と2~3MWほどの小さい発電所では発電効率が異なるため、あくまで参考値としてみるのが無難だと思います。(本当は決算資料の収益から算出して比較すべきですが、期中の発電所取得等があるため、定量的に比較しにくいのが現状です)
カナディアンソーラー・インフラ投資法人は直近はPOはしてませんが、期中の発電所取得などをしつつ拡大しています。LTVは47%と抑えながら、減価償却を源泉とした利益超過分配を積極的に行っているため配当利回りも高いのが特徴です。相対的には堅めな運用が期待出来る可能性もありそう。社長の大竹さんが退任されて、副社長の中村さんが社長に就任しています。社長の大竹さんは気のいいお爺さんみたいな人で、丁寧に説明してくれましたがあんまりデキる男という感じでは無かったので、新社長の中村さんに期待しています。写真を見る限り怖そうな爺さんで不安です。
日本再生可能エネルギーインフラ投資法人は前述に記載したように、積極的な公募増資を行い、規模だけは拡大させています。ただ、1MWあたりの価格も安価で、ディスカウント増資にはなっていますが単純に時価総額からの計算でも安く見えます。LTVは53%でややリスクテイクしている姿勢は否めません。今後も懲りずにPOをしそうなオーラが漂っていますが、リニューアブルジャパンで、効率的な大規模メガ発電所を開発し始めてきたようなので質が付いてくると面白いかもしれません。
タカラレーベンインフラも直近はPOを控えており、手元資金での発電所取得を行っています。前々期あたりにGETした補助金効果で比較的高い分配金を維持していましたが、巡航になると利回り低下となるように思います。開発済発電所が100MWほどありますし、投資口価格が比較的高位安定しているので、POでの嵩増しの可能性も漂ってきています。
LTVは51%で日本再生可能エネルギーとほぼ同格で、1MWあたりの価格もやや割高ですが、格付けもあり、一番最初に上場したマーケットリーダでもあるので、機関投資家にも好まれており、相対的には安定感があります。社長が比較的若くてイケメン且つ、弁がたつので頼もしさもあります。
他の3法人はまだ規模的に満足できるものではありませんので、現時点では個人的に投資対象として難しいとみています。エネクスインフラについてはアライアンスを組んで上場してきていますので、今後のPO次第では面白い存在になる可能性もありますが、いちごグリーンは未だに規模拡大に向けて牛歩ですし、利回り的にも中々手が出にくいと思います。それ故に安定はしていると思います。
定期的にウォッチしつつ、アウトプットするモチベーションがあれば機を見ながらアップしていきます
(参考)過去記事_いちごグリーンが上場する際に書いたニワカなインフラファンドの記事
直近では日本再生可能エネルギー投資法人が半年に1度ペースで増資を行い、地味にマーケットリーダーであるタカラレーベンインフラを出力数で追い抜きました。投資口価値を毀損するディスカウント増資にも関わらず規模優先でガンガン行っていることで他とことなるユニークな存在になっていますが、親会社のリニューアブルジャパンは東急不動産に第三者割当増資をしつつ、バークレイズ証券の庇護の元、めちゃめちゃ積極的に太陽光発電所の開発をしていまして、現状のFIT制度は時間に追われており先が詰まっていて仕方ない雰囲気が漂っています。新顔も2法人増えており、エネクスインフラは伊藤忠エネクスとマーキュリア、三井住友トラストという闇鍋な商品に似合わないそれなりなブランド構成、東京インフラはアドバンテックという太陽光発電システムの製造メーカ直系にMUFGエナジーとJFEテクノスがサポートという構成。
以下が本題です。直近の各法人のパネル取得価格や出力数、時価総額等を算出してみました。時価総額と利回りは2019/08/21のものです。

これをみて1MWあたりの価格や時価総額が正義と思ったら大間違い。というのも規模がデカければデカいほど効率化できる特性があり、カナディアンソーラーの益城町の旗艦物件の40MWの発電所と2~3MWほどの小さい発電所では発電効率が異なるため、あくまで参考値としてみるのが無難だと思います。(本当は決算資料の収益から算出して比較すべきですが、期中の発電所取得等があるため、定量的に比較しにくいのが現状です)
カナディアンソーラー・インフラ投資法人は直近はPOはしてませんが、期中の発電所取得などをしつつ拡大しています。LTVは47%と抑えながら、減価償却を源泉とした利益超過分配を積極的に行っているため配当利回りも高いのが特徴です。相対的には堅めな運用が期待出来る可能性もありそう。社長の大竹さんが退任されて、副社長の中村さんが社長に就任しています。社長の大竹さんは気のいいお爺さんみたいな人で、丁寧に説明してくれましたがあんまりデキる男という感じでは無かったので、新社長の中村さんに期待しています。写真を見る限り怖そうな爺さんで不安です。
日本再生可能エネルギーインフラ投資法人は前述に記載したように、積極的な公募増資を行い、規模だけは拡大させています。ただ、1MWあたりの価格も安価で、ディスカウント増資にはなっていますが単純に時価総額からの計算でも安く見えます。LTVは53%でややリスクテイクしている姿勢は否めません。今後も懲りずにPOをしそうなオーラが漂っていますが、リニューアブルジャパンで、効率的な大規模メガ発電所を開発し始めてきたようなので質が付いてくると面白いかもしれません。
タカラレーベンインフラも直近はPOを控えており、手元資金での発電所取得を行っています。前々期あたりにGETした補助金効果で比較的高い分配金を維持していましたが、巡航になると利回り低下となるように思います。開発済発電所が100MWほどありますし、投資口価格が比較的高位安定しているので、POでの嵩増しの可能性も漂ってきています。
LTVは51%で日本再生可能エネルギーとほぼ同格で、1MWあたりの価格もやや割高ですが、格付けもあり、一番最初に上場したマーケットリーダでもあるので、機関投資家にも好まれており、相対的には安定感があります。社長が比較的若くてイケメン且つ、弁がたつので頼もしさもあります。
他の3法人はまだ規模的に満足できるものではありませんので、現時点では個人的に投資対象として難しいとみています。エネクスインフラについてはアライアンスを組んで上場してきていますので、今後のPO次第では面白い存在になる可能性もありますが、いちごグリーンは未だに規模拡大に向けて牛歩ですし、利回り的にも中々手が出にくいと思います。それ故に安定はしていると思います。
定期的にウォッチしつつ、アウトプットするモチベーションがあれば機を見ながらアップしていきます